本売る日々 (文春文庫)

2件の記録
あまね@sennadasilva2026年1月8日読み終わったKindle@ 自宅初読の作者。タイトルに惹かれて購入。 いやーいいもの読みました🙏 本売る日々 本好きなら、誰だって本がかわいい。蔵書が愛しい。そのかわいさを、愛しさを語りたい。人と分かち合いたい。でも、飼い猫の愛しさを語るように、語るわけにはゆかない。幾度か場をこなせば、蔵書に限っては、自分がわかってほしいようにわかってもらえることなどありえぬのを思い知るからだ。 鬼に喰われた女 どうしようか、と迷ったときに、こうしようと決めやすい。三つの言葉を覚えておくだけでいいんです。『さかしら』『まこと』『すなほ』。これだけです。『さかしら』を排し、噓偽りのない『まこと』の心を失わずに『すなほ』に生きる、です。 本は出会いだ。蔵書は出会いの喜びの記憶でもある。 淇一先生 「耳学問と、読み学問は大事です。とても大事です」 日本の漢方がここまで育ったのは、書物のお蔭と言ってよい。(略) 朝鮮や越南のように、直に唐の名医の指導を受けられない日本では、医書こそが教師でした。唯一の教師だったのです。医家たちは懸命になって医書を研究し、日本独自の医療が展開されるまでになりました。 全てにハイライトとしおりを挟みたいほど、本の価値について深く教えてくれる短編集だった🙏