現代思想(2025 6(vol.53-7)

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- 冷やしトマト@tomato_hiehie2025年6月19日読んでる"のび太とドラえもんは、相手の理解不能な部分、予測ができない部分はそのままに受け止め、いま・ここで目の前にいる相手と向き合うという、極めて倫理的な立場を持ってお互いと付き合っている。対して、私たちの多くの読者が読み取った素朴な友情とは、人間であるのび太の呼びかけに、ロボットであるドラえもんが常に応答してくれる、というものであった。これは、現在のロボット工学者が「友達のようなロボットを作る」という時の友情観と同じである。そこで想定されているのは「ユーザが友情を求めた時に、常に返してくれるロボット」であり、本質的に「ユーザが性行為を求めた時に決して拒まないセックスロボット」と何ら変わらないのではないだろうか。" ── 『私たちはロボットとの恋を描けなかった』 松井哲也