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冷やしトマト
冷やしトマト
冷やしトマト
@tomato_hiehie
SFを読書する。 実はそれ以外も読書している。
  • 2025年6月30日
    帝国主義
    帝国主義
  • 2025年6月29日
    一九八四年新訳版
    一九八四年新訳版
  • 2025年6月23日
    空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)
    空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)
    ロシア宇宙主義への理解を深めるためにもマルクス主義は避けられないと思い読む。当時パンフレットとしても配布されていたらしく, 内容も庶民的なのかと思ったら意外と分からない箇所も多く, AIに確認しながら読むという試みを初めてやった。内容自体は唯物論的弁証法の概要と資本主義に対する問題提起と割とシンプル。発想としては興味深い部分はあるけど, やはり権力に溺れる人間が前提として欠けているとは感じた。社会主義が啓蒙思想というよりも, 構造主義に寄っていたのは意外だった。
  • 2025年6月23日
    徹夜の塊2 ユートピア文学論 増補改訂版
    目次を見た限り, ロシア・ポーランド文学中心の模様(著者で分かるといえば分かるかもしれないけど)。信頼できる書き手によって共産主義的な考えの文学に対する影響が纏められているのは貴重だと思う。
  • 2025年6月23日
    空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)
    空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)
    体系化された再現性のあるものを《科学》とする。弁証法的唯物論は社会主義の到来を単なる階級闘争ではなく, そこに歴史的必然性を持たせることで従来とは異なる政治運動を可能にした。経済・産業のあり方に依存するのが社会であり, 資本主義も一プロセスに過ぎない。改革と動的志向の強い結びつきが伺える。反体制的な運動にも関わらず唯心論ではなく, 唯物論を説いたのも正に《科学》的と言えるのだろう。
  • 2025年6月19日
    ケアとは何か
    ケアとは何か
    患者の立場に立つ努力を「一・五人称の看護」と表現する。二人称ではまだ《私》と《あなた》の距離がある。相手の立場に十分立っているとはいえない。そのため、《私》と《あなた》の中間の一・五人称にまで踏み込む努力をするというのである。(p.26) この場合の踏み込む努力というのは, よく考えることではなく, 相手自身に尋ねることを指している。サインを明確にキャッチできないのであれば, こちらから受け取る姿勢を示すことの重要性を強調している。 高齢者介護における家族と本人, 児童養護における施設方針と子供本人のように, 本人の意思が無視された対応がされるケースも想定される。
  • 2025年6月19日
    AIを生んだ100のSF
    AIを生んだ100のSF
    『AIのジェンダー化』 西條玲奈を読む。 生成AIの出力する結果やスマートスピーカーなどの対話音声からステレオタイプのバイアスを強める危険性を提示。事実, 顔認証の精度が黒人の方が白人と比べて悪かったことがあったりと, 開発陣の人員構成によっても完成品の結果に偏るが生じていることが分かっている。例としてジェンダーレスな音声を搭載した対策はあるが, 聞き手がそれをいずれかの性別と判断するに留まっており, 性別を取り除くには至っていないという。
  • 2025年6月19日
    宇宙倫理学入門
    宇宙倫理学入門
    5.自立型 - 人格的ロボット 例えそれが《哲学的ゾンビ》であろうと, 理論上それを確かめる術はない。チューリングテストの延長で, 出来上がった機械を人々が人間扱いせずにいられないようであれば, それは「人間と同等に知的で自由」と見なすことは出来てしまう。 その点で言えば, ロボットが人型である意義はある。「社会的知能」に対する知見の会得には, その社会の一員としての活動が必要になるからだ。
  • 2025年6月19日
    現代思想(2025 6(vol.53-7)
    現代思想(2025 6(vol.53-7)
    "のび太とドラえもんは、相手の理解不能な部分、予測ができない部分はそのままに受け止め、いま・ここで目の前にいる相手と向き合うという、極めて倫理的な立場を持ってお互いと付き合っている。対して、私たちの多くの読者が読み取った素朴な友情とは、人間であるのび太の呼びかけに、ロボットであるドラえもんが常に応答してくれる、というものであった。これは、現在のロボット工学者が「友達のようなロボットを作る」という時の友情観と同じである。そこで想定されているのは「ユーザが友情を求めた時に、常に返してくれるロボット」であり、本質的に「ユーザが性行為を求めた時に決して拒まないセックスロボット」と何ら変わらないのではないだろうか。" ── 『私たちはロボットとの恋を描けなかった』 松井哲也
  • 2025年6月18日
    アイの物語 (角川文庫)
    《語り部》の彼女は《候補者》を探す。矛盾を孕むヒトが作り出したアンドロイドは論理で動く。物語にはヒトを傷つけずに変える力がある。それは彼らにとって理想のコミュニケーションだった。フィクションから生まれた彼らはそれを誇りに思い, 平和の旗を掲げ続ける。
  • 2025年6月16日
    アイの物語 (角川文庫)
    てっきり長編だと思っていたのだけど, 短編集だった。 アンドロイドが少年に短編を読み聞かせていく形式。各章の合間に二人の会話があり, 読書会みたいな雰囲気にも感じる。 メモリーカードを読み込ませて小説を読む本型のタブレットが登場する。Apple Newtonと同じ方式だなとちょっと思ったり。 アンドロイドのアイビスの目が実際にはゴーグル内蔵のカメラだという設定も面白い。目にみえるものはコミュニケーション用のインターフェース。こういう設定を読むと, つくづく長谷敏司のアナログハックという概念の汎用性の高さを再認識させられる。
  • 2025年6月14日
    サイボーグ・ダイアローグズ
    サイボーグ・ダイアローグズ
    ご縁があり, ついに購入。
  • 2025年6月13日
    アフロフューチャリズム
    アフロフューチャリズム
    フレッド・シャーメン『宇宙開発の思想史』, 木澤佐登志『闇の精神史』でも引用される。ディアスポラ現象, サン・ラーなど気になる項目が多い。
  • 2025年6月13日
    一千一秒物語
    一千一秒物語
    表題作を読む。ショートショートの形式になっていて, 詩的な表現が多い。リアリズムというよりは漫画的に思える文体も感じる独特な世界観。 1923年執筆。スプートニクの打ち上げよりも前で, 人と宇宙の距離はまだ遠い。月は上から見守るものであり, 星は煙となって掌から消えていく。ガス燈や拳銃の描写が大正モダニズムの気配も感じさせる。幻想的な雰囲気を感じさせる一方で, 月が人を監視する姿勢もあったり, 誰かに後ろからど突かれたりする展開が多かったり, やや不穏な印象も受けた。
  • 2025年6月12日
    宇宙開発の思想史
    宇宙開発の思想史
    ロケットの開発経緯, 冷戦で過熱する開発競争, そしてニュースペース企業の躍進。指数関数的な成長はユートピアを目指す。しかし, それはディストピアとの相互依存の関係でもある。論理の押し付けによって《植民地主義》の悲劇は起きたのだ。地球で起こることは宇宙でも起こる。起こってしまう。
  • 2025年6月9日
    褐色の世界史: 第三世界とはなにか
    褐色の世界史: 第三世界とはなにか
    『第三世界』=冷戦時代に, 資本主義先進国である第一世界と社会主義諸国である第二世界のどちらにも属さない, アジア・アフリカ・ラテンアメリカの発展途上国を指す。 こちらの序文で初めて知った単語だった。水声社はラテンアメリカ文学の印象が強いため, それも相待って余計に気になる。
  • 2025年6月9日
    現代思想2025年6月号 特集=テラフォーミング――惑星改造の技術と思想
    現代思想2025年6月号 特集=テラフォーミング――惑星改造の技術と思想
    フレッド・シャーメン『宇宙開発の思想史』も少し引用されている模様。木澤佐登志による記事ではストロス, ディッシュによるSFに対する懐古主義批判にも触れている。宇宙倫理学という分野が植民地主義とも関係性がありそうで気になっている。
  • 2025年6月7日
    宇宙開発の思想史
    宇宙開発の思想史
    『惑星的想像力』宇宙を場所として認識し, 開拓を目指すのは《世界の創造》に等しい。先住民の有無に関わらず, 主体としての人間は場所である限り常に存在し, 展望は《宇宙植民地》に近づいていく。なぜ我々は宇宙を目指すのか。そもそも我々とは誰を含めるのか。地球をひとつの惑星として捉える時, 自然の蒙昧に対する野心は潰えていなかったことに気づく。
  • 2025年6月5日
    ケアの倫理
    ケアの倫理
    子育て, 介護, 不可避の依存関係のケアを担うことの意義とは。家庭内の女性に押し付けられてきた歴史背景から《ケアの倫理》を紐解いていく。個人ではなく, 関係性の中に生きるということ。社会を別軸から見るための手引きになる一冊。
  • 2025年6月5日
    フェミニズムの帝国
    かなり痛々しくも, 再評価されるべきSF。女性が主権を握る未来において, 虐げられていた男性がメンズ・リブ運動を起こす。男女の役割が入れ替わる時, 私たちの現代社会にも異なる視点がもたらされる。《意識改革装置》として執筆され, 世に流出した前衛的小説。
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