屋上物語

3件の記録
- 本とコーヒー@mystery_1ike2026年1月27日読み終わったノベルスのさくら婆の渋い背中から、文庫の少し寂しげな屋上庭園に変わった書影。初めて読んだのは学生の時だったけど、あの時よりも物語の中の悪意に弱くなったかもしれない。ただし、話はやっぱり面白い。無機物視点で紡がれる話は宮部みゆき著「長い長い殺人」もあるが、本当なら知れるはずのないことを知れる面白さとそれを作中人物に伝えられないもどかしさがあり、どう進むかワクワクさせられる。そして北森鴻といえば連作短編。少しずつ繋がっていくのに、あくまでそれぞれは独立した話なのが良い。やはりこの方の作品は好きだ。




しき@syiki2025年7月19日読み終わった観覧車やベンチが語り手となる謎解き物語。1章ごとに事件の中心人物は変わるけれど時間軸は共通の一本で、一つ前の事件が次の謎を呼ぶような構成に読む手が止まらなかった。人の心の動きにしんみり・・・したかと思えば軽快な会話が続いたりと、リズム良く読みやすい。悪意や考えの足りないことで色々起こってしまうので、後味は「人間ってどうしようもないなぁ・・・」という感じになっちゃうけど。


