

しき
@syiki
世に本はたくさんあるけれど、あせらず一つずつ、出会って読んで感じて考えたい。でもいちばんは楽しみたい。読書はエンタメ。
- 2025年7月4日アンソロジー 料理をつくる人千早茜,深緑野分,秋永真琴,織守きょうや,西條奈加,越谷オサム読み終わったおもしろいテーマのアンソロジー(雑誌「紙魚の手帖」の特集を書籍化したもの)。プロの料理、家庭の料理、愛ゆえの料理。それらと、作り手の背景とが絡みあって展開する。 深緑野分『メインディッシュを悪魔に』が愉快だった。比喩じゃなく悪魔が出てくるんだけど、ぜんぜん怖くなくて軽快なお話。悪魔の敵は神ではなく退屈らしい。 越谷オサム『夏のキッチン』は、思いがけずしんみりしちゃった。
- 2025年6月14日
- 2025年6月7日ざらざらをさわる三好愛読み終わった三好さんのやわらかい雰囲気のイラストをそのまま言葉にしたような、ですます調のエッセイ。しずかで、ひとりごとみたいでもある。冷凍庫で眠りについているご飯、とか、新婚旅行というあからさまな幸せを受け止めきれなさそう、とかおもしろい。
- 2025年6月6日つまらない住宅地のすべての家津村記久子読み終わったご近所づきあいが避けられない狭い路地に集まる10軒の家。それぞれに視点を移しながらじわじわと話が進む。ゆっくりすぎる上に一家族ごとの話が短いのでどこにも入り込めず、ほんとに「よく知らないご近所さん」の様子を外から見ているみたいだった。後半から脱獄した女性の話が入ってスピードアップ。少しだけ乱される路地の日常。でもその「ほんの少し」が意外となにかのトリガーになっていたりするのがおもしろかった。
- 2025年6月1日胃が合うふたり千早茜,新井見枝香読み終わった食べものエッセイ、ではあるんだけど、それと同じくらい友情というものについて二人は考えている。ドライで、でも固い結びつきを得たふたり。我を通すことと相手を思いやることを、ユニークな考え方で両立している感じが興味深い。 自分の友達にはちょっと勧めづらいけど、SNSとかでは声を大にして勧めたい本。
- 2025年5月31日黄金旋律村山早紀読み終わった優しすぎるあまり疲れてしまった現代の少年の心情を描く前半から一転、後半は思わぬ世界に飛び込む。とても寂しくて、つらい世界。でも、未知の状況でも前に進むこと、誰かを信じようとする心がきらめく。 少年たちは旅立ったばかりで、続きも構想されているようだけど、今のところ出ていないみたい。
- 2025年5月23日夜間飛行・人間の大地サン=テグジュペリ,野崎歓買ったどちらも新潮文庫のを持っていて、人間の大地はとても良かったなあという記憶がうっすらある。野崎歓さんの新訳ということで、もう一度読んでみようと思い購入。訳が違うと言えど同じ本を買ったのは初めてかも。しかし表紙が渋いな。
- 2025年5月23日
- 2025年5月15日
- 2025年5月10日さくら〔小学館文庫〕西加奈子読み終わった愛が暴走してる。 家族の中の愛が、適切な量や方向を見失って、太ったり投げたり隠したり逃げたりという暴挙に長谷川家の面々を走らせる。そんな中でサクラ(犬)は変わらない存在、港みたいだなと思う。 死んだ兄ちゃんは帰ってこないしミキは多分これからもちょっと変わり者のままだけど、でもサクラがいたから、みんなの止まってしまった時計はまた動きはじめたのかな。なんだか嵐のような勢いで通り過ぎる物語だった。
- 2025年5月3日世界の郷土ごはんパイ・インターナショナル,青木ゆり子読み終わったアフリカ料理とかは馴染みもなくてへぇ〜こんなのがあるんだ👀などと思いつつ読む。アジア圏もフィリピンとか知らない料理がたくさん。写真もきれいで楽しい本だった。
- 2025年5月3日神と王 主なき天鳥船浅葉なつ読み終わった前半はゆっくりじんわりという感じだったけど、半分過ぎたあたりから展開が加速。ひとの欲望の多様さ、果てしなさを目の当たりにしながら読み進んだ。神や信仰することへの疑いという問いかけはこの巻にもある。 しかし最後のシーン・・・そうくるか・・・と思った。古代みのあるファンタジーとして好きな場合は、ちょっと先を読むのを悩んじゃいそう。
- 2025年4月29日
- 2025年4月28日
- 2025年4月27日
- 2025年4月26日火山のふもとで松家仁之読み終わったひと夏の、建築ともどかしい若者の恋。軽井沢、浅間山の空気感がひたひたと全体をうるおしている。約40年前が舞台で男女の描き方も時代なり。「ぼく」は恋には受け身でありながら、建築家の先生の仕事に惚れ込み色々なことを吸収していく。かけがえのない日々を、あとから懐かしみ愛おしむ調子が、この別荘地の物語によく合っている感じがしていい。
- 2025年4月14日パリでメシを食う。川内有緒読み終わったあるべき姿とか、人からみた自分の姿とか、ネガティブな視点でのそういう意識をもたずに、前へ未来へと歩いていくひとたち。パワフルで、ちょっと変わっていて、すごい。何かがある、と思わせる引力がパリにはあって、用意が整っていようがいまいがとにかく行きたくなってしまうみたいだ。
- 2025年4月12日
- 2025年4月12日
- 2025年4月10日
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