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しき
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@syiki
世に本はたくさんあるけれど、あせらず一つずつ、出会って読んで感じて考えたい。でもいちばんは楽しみたい。読書はエンタメ。
  • 2025年7月4日
    アンソロジー 料理をつくる人
    アンソロジー 料理をつくる人
    おもしろいテーマのアンソロジー(雑誌「紙魚の手帖」の特集を書籍化したもの)。プロの料理、家庭の料理、愛ゆえの料理。それらと、作り手の背景とが絡みあって展開する。 深緑野分『メインディッシュを悪魔に』が愉快だった。比喩じゃなく悪魔が出てくるんだけど、ぜんぜん怖くなくて軽快なお話。悪魔の敵は神ではなく退屈らしい。 越谷オサム『夏のキッチン』は、思いがけずしんみりしちゃった。
  • 2025年6月14日
    大阪SFアンソロジー:OSAKA2045
    2045年、万博から20年後そして終戦から100年という年をテーマに書かれたアンソロジー。AIが人のように話したりする一方で、大阪が荒野になっていたりする。 経済的に不自由のない若者が、物語を求めて昔をなつかしみ、命をかけて国や天皇を守りたかった・・・と考える話が印象に残った。戦後100年はすぐそこだ。日本の立ち位置、国のあり方に変化はあるだろうか。
  • 2025年6月7日
    ざらざらをさわる
    三好さんのやわらかい雰囲気のイラストをそのまま言葉にしたような、ですます調のエッセイ。しずかで、ひとりごとみたいでもある。冷凍庫で眠りについているご飯、とか、新婚旅行というあからさまな幸せを受け止めきれなさそう、とかおもしろい。
  • 2025年6月6日
    つまらない住宅地のすべての家
    ご近所づきあいが避けられない狭い路地に集まる10軒の家。それぞれに視点を移しながらじわじわと話が進む。ゆっくりすぎる上に一家族ごとの話が短いのでどこにも入り込めず、ほんとに「よく知らないご近所さん」の様子を外から見ているみたいだった。後半から脱獄した女性の話が入ってスピードアップ。少しだけ乱される路地の日常。でもその「ほんの少し」が意外となにかのトリガーになっていたりするのがおもしろかった。
  • 2025年6月1日
    胃が合うふたり
    胃が合うふたり
    食べものエッセイ、ではあるんだけど、それと同じくらい友情というものについて二人は考えている。ドライで、でも固い結びつきを得たふたり。我を通すことと相手を思いやることを、ユニークな考え方で両立している感じが興味深い。 自分の友達にはちょっと勧めづらいけど、SNSとかでは声を大にして勧めたい本。
  • 2025年5月31日
    黄金旋律
    黄金旋律
    優しすぎるあまり疲れてしまった現代の少年の心情を描く前半から一転、後半は思わぬ世界に飛び込む。とても寂しくて、つらい世界。でも、未知の状況でも前に進むこと、誰かを信じようとする心がきらめく。 少年たちは旅立ったばかりで、続きも構想されているようだけど、今のところ出ていないみたい。
  • 2025年5月23日
    夜間飛行・人間の大地
    夜間飛行・人間の大地
    どちらも新潮文庫のを持っていて、人間の大地はとても良かったなあという記憶がうっすらある。野崎歓さんの新訳ということで、もう一度読んでみようと思い購入。訳が違うと言えど同じ本を買ったのは初めてかも。しかし表紙が渋いな。
  • 2025年5月23日
    黄金旋律
    黄金旋律
    カフェで読んでたら、一章の終わりでもう涙をこらえられなくなって・・・そっ閉じ。。。続きは家で読もう・・・
  • 2025年5月15日
    おあげさん 油揚げ365日
    油揚げで一冊・・・?!さすが平松さん、目のつけどころがすばらしい。 冷蔵庫にあれば安心できるおあげさん。レシピも入っていて読むのが楽しみ。
  • 2025年5月10日
    さくら〔小学館文庫〕
    愛が暴走してる。 家族の中の愛が、適切な量や方向を見失って、太ったり投げたり隠したり逃げたりという暴挙に長谷川家の面々を走らせる。そんな中でサクラ(犬)は変わらない存在、港みたいだなと思う。 死んだ兄ちゃんは帰ってこないしミキは多分これからもちょっと変わり者のままだけど、でもサクラがいたから、みんなの止まってしまった時計はまた動きはじめたのかな。なんだか嵐のような勢いで通り過ぎる物語だった。
  • 2025年5月3日
    世界の郷土ごはん
    世界の郷土ごはん
    アフリカ料理とかは馴染みもなくてへぇ〜こんなのがあるんだ👀などと思いつつ読む。アジア圏もフィリピンとか知らない料理がたくさん。写真もきれいで楽しい本だった。
  • 2025年5月3日
    神と王 主なき天鳥船
    前半はゆっくりじんわりという感じだったけど、半分過ぎたあたりから展開が加速。ひとの欲望の多様さ、果てしなさを目の当たりにしながら読み進んだ。神や信仰することへの疑いという問いかけはこの巻にもある。 しかし最後のシーン・・・そうくるか・・・と思った。古代みのあるファンタジーとして好きな場合は、ちょっと先を読むのを悩んじゃいそう。
  • 2025年4月29日
    遠い町から来た話
    遠い町から来た話
    「内なる町から来た話」がとても良かったので、「遠い町」の新装版が出たのを機に入手。ゆっくり読みたい。
  • 2025年4月28日
    ヒジヤマさん 星の音 森のうた こうの史代短編集
    どのお話にもこうのさん節といえるユーモアが散りばめられていて、それでいてまっとうな優しさに満ちていて、いいなぁ。「星のふる里」「おでんせ大観音!」が好き。ヒジヤマさんはアクが強すぎて、もう・・・笑ったらいいのか泣いたらいいのか(笑)
  • 2025年4月27日
    さいはての二人 (角川文庫)
    「約束」がよかったなあ。ちいさな女の子に覚悟というものを教えられる青年。まだ、やり直せる。かなしくて、やさしいお話。
  • 2025年4月26日
    火山のふもとで
    ひと夏の、建築ともどかしい若者の恋。軽井沢、浅間山の空気感がひたひたと全体をうるおしている。約40年前が舞台で男女の描き方も時代なり。「ぼく」は恋には受け身でありながら、建築家の先生の仕事に惚れ込み色々なことを吸収していく。かけがえのない日々を、あとから懐かしみ愛おしむ調子が、この別荘地の物語によく合っている感じがしていい。
  • 2025年4月14日
    パリでメシを食う。
    あるべき姿とか、人からみた自分の姿とか、ネガティブな視点でのそういう意識をもたずに、前へ未来へと歩いていくひとたち。パワフルで、ちょっと変わっていて、すごい。何かがある、と思わせる引力がパリにはあって、用意が整っていようがいまいがとにかく行きたくなってしまうみたいだ。
  • 2025年4月12日
    湖畔地図製作社
    湖畔地図製作社
    たたずまいに惹かれて衝動買い。別々のクリエイターによる写真(あるいは絵や立体作品)と文章というコラボものにけっこう弱い。
  • 2025年4月12日
    空色心経
    空色心経
    般若心経の文字が、コロナ禍を生きる人たちにオーバーラップする。さらりと読めるけど、もう一度読みたい、あるいは声に出して読んでみたいお話。
  • 2025年4月10日
    日本〈汽水〉紀行 (文春文庫 は 24-4)
    地元の気仙沼湾が、海産物の宝庫「汽水域」であることに端を発し、日本各地の汽水域を訪ねたエッセイ。出会った人とのやり取りや風景を詳細に記すことで、どこであっても森が海の生き物を守っていることをより身近に感じさせてくれる。 自分がふだん食べているものに思いを馳せずにはいられない、すばらしい本だと思う。〈追悼〉
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