姑獲鳥の夏(2)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)

2件の記録
- 創@hajime_82025年7月1日読み終わった再読おもしろすぎる!!! 憑物落としの段で、関口の視点ゆえに聴覚も視覚も京極堂の手のひらの上のようですごい。 母というものが鍵になっている。 関口が京子と出会った夏の日と、どこか関口自身の過去を感じさせる夢のシーンを思うと、『姑獲鳥の夏』と『魍魎の匣』はどちらも関口にとって苦しい話が続いている。『魍魎の匣』も、母に苦しみ裏切られたようなこどもたちがたくさん出てくるから。 涼子と関口はどちらも「母」というものを鍵にしてどんどんと彼岸へ渡っていってしまったのかもしれない、京子(涼子)と関口にはなにか通ずるものがあったのかもしれない。「助けに来てくれた」というのは似たような扉をもった存在である関口に対しての本当の気持ちだったのかな。関口があの夏の日にしたことを思うと複雑だけど。
- 創@hajime_82025年6月19日読み始めた再読改めて読んでて、『魍魎の匣』の木場修って本当にあんまり木場修らしくいられてなかったんだな、と思ったしこれは確かに榎木津の竹馬の友だなーて感じがする。