姑獲鳥の夏(2)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)

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ゆうなぎ@U_Unagi2026年2月22日読み終わった総評として大好きというか大好物な作品。 事件のトリックの解明という一般的なミステリーの構造を持ちつつ、事件の背後にある因習や呪術的にもみえる謎を「陰陽師」である京極堂が解体していくことになる。伝承や呪いが「物事の因果を説明する機能をもつ」という説明があったが、それは直視したくない現実や因果をブラックボックス化することで、収まりの良い落とし所をつくることができるからとも思える。だからこそ、超常的にも見えた謎が解かれた後に残る真相の後味がね… ストーリーに加えて、京極堂の語りにも非常に惹きつけられたのでシリーズを読み進めたい。 次作の『魍魎の匣』はシリーズ中でも傑作らしいので楽しみ(でもすごい分厚い)
創@hajime_82025年7月1日読み終わった再読おもしろすぎる!!! 憑物落としの段で、関口の視点ゆえに聴覚も視覚も京極堂の手のひらの上のようですごい。 母というものが鍵になっている。 関口が京子と出会った夏の日と、どこか関口自身の過去を感じさせる夢のシーンを思うと、『姑獲鳥の夏』と『魍魎の匣』はどちらも関口にとって苦しい話が続いている。『魍魎の匣』も、母に苦しみ裏切られたようなこどもたちがたくさん出てくるから。 涼子と関口はどちらも「母」というものを鍵にしてどんどんと彼岸へ渡っていってしまったのかもしれない、京子(涼子)と関口にはなにか通ずるものがあったのかもしれない。「助けに来てくれた」というのは似たような扉をもった存在である関口に対しての本当の気持ちだったのかな。関口があの夏の日にしたことを思うと複雑だけど。
創@hajime_82025年6月19日読み始めた再読改めて読んでて、『魍魎の匣』の木場修って本当にあんまり木場修らしくいられてなかったんだな、と思ったしこれは確かに榎木津の竹馬の友だなーて感じがする。