
創
@hajime_8
2025年7月1日

読み終わった
再読
おもしろすぎる!!!
憑物落としの段で、関口の視点ゆえに聴覚も視覚も京極堂の手のひらの上のようですごい。
母というものが鍵になっている。
関口が京子と出会った夏の日と、どこか関口自身の過去を感じさせる夢のシーンを思うと、『姑獲鳥の夏』と『魍魎の匣』はどちらも関口にとって苦しい話が続いている。『魍魎の匣』も、母に苦しみ裏切られたようなこどもたちがたくさん出てくるから。
涼子と関口はどちらも「母」というものを鍵にしてどんどんと彼岸へ渡っていってしまったのかもしれない、京子(涼子)と関口にはなにか通ずるものがあったのかもしれない。「助けに来てくれた」というのは似たような扉をもった存在である関口に対しての本当の気持ちだったのかな。関口があの夏の日にしたことを思うと複雑だけど。
