空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)

3件の記録
- 冷やしトマト@tomato_hiehie2025年6月23日読んでる体系化された再現性のあるものを《科学》とする。弁証法的唯物論は社会主義の到来を単なる階級闘争ではなく, そこに歴史的必然性を持たせることで従来とは異なる政治運動を可能にした。経済・産業のあり方に依存するのが社会であり, 資本主義も一プロセスに過ぎない。改革と動的志向の強い結びつきが伺える。反体制的な運動にも関わらず唯心論ではなく, 唯物論を説いたのも正に《科学》的と言えるのだろう。
- 冷やしトマト@tomato_hiehie2025年6月23日読み終わったロシア宇宙主義への理解を深めるためにもマルクス主義は避けられないと思い読む。当時パンフレットとしても配布されていたらしく, 内容も庶民的なのかと思ったら意外と分からない箇所も多く, AIに確認しながら読むという試みを初めてやった。内容自体は唯物論的弁証法の概要と資本主義に対する問題提起と割とシンプル。発想としては興味深い部分はあるけど, やはり権力に溺れる人間が前提として欠けているとは感じた。社会主義が啓蒙思想というよりも, 構造主義に寄っていたのは意外だった。