怪談稼業 侵蝕

怪談稼業 侵蝕
怪談稼業 侵蝕
松村進吉
KADOKAWA
2018年7月24日
4件の記録
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年7月8日
    怪異を聞き取る、体験する、書く、それらに向き合う「私」の話。実話怪談というのは実は全て「こんな話を聞いた私(=作家)」の話でもある、と思っている。それでもここまで「私」の話として書かれているものは珍しい。私小説といっても良い書き方。自分にも取材対象にも怪異にも真摯に向き合い書かれた幾つかの話を経て、改めて覚悟と回復にも至る、セルフケアの過程とも読める一冊。予想外の感動をしていた。チープなカセット・プレイヤーでアンビエント・ミュージックを流しながら読んだのも良かった。
    怪談稼業 侵蝕
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年7月6日
    「金縛りひとつ、あるいは囁き声ひとつだけで、常識などというものは容易に崩壊する。むしろ些細な恐怖の積み重ねこそ、微小な有害物質のように当人の気づかぬうちに蓄積して、見える世界を変容させ、心を蝕む。」
    怪談稼業 侵蝕
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年7月6日
    「幽霊はいるかも知れないし、いないかも知れない。どっちでもいい。 ただそういった話を集めて書くだけの私にとっては、どちらであっても違いはない。そして、あえて云うならーそんな異常な話がごろごろ転がっているこの現実そのものは、確かに存在している。 体験談の中身の解釈はともかく、それを語る人自体は実在する。次から次へと、まるで誰かに派遣された刺客のように、尽きることなく私の前に立ち現れる。 もしかすると私が書かなければならないのはそういった、私を変容させようと目論むこの世界、そのものなのかもしれない。」
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2025年7月5日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved