盗賊
14件の記録
tony_musik@tony_musik2025年12月26日読み終わった「盗賊」の意味が明かされる最終行に震えた。1930年代の日本を舞台にした作品ではあるが、敗戦の翌年に発表されたという時代性を踏まえると、同年発表の坂口安吾『堕落論』と繋げて考えることができる。「生きている醜骸としての精彩を放つ」中年たちこそ、「堕落論」的堕落者として称揚されるものなのかもしれない。


いいこ@115_iiko2025年7月8日読み終わった2人の男女を中心に繰り広げられていく恋愛と心理の物語だった。「ラブストーリー」では決して見られない面倒くさいくらいの繊細さ・感覚描写が、あらすじに書かれているような精緻巧妙な愛のアラベスクという文言にハマるなーとかも思った。 三島作品でこれまで色んな死の形の物語を読んできたけど、今回の作品は複雑さと単純さの入り交じる過程や心情を描いた「死」として発現していて、人間の根底に潜む危うい美的感覚が研ぎ澄まされてしまうようにも感じた。



