Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
tony_musik
tony_musik
tony_musik
@tony_musik
音楽業界の底辺 / アート/ 文学 / 映画 / 哲学 / ラジオ(三四郎・ヤーレンズ・ルネラジ) / 背景画は映画『女神の見えざる手』
  • 2026年2月22日
    古くてあたらしい仕事
    手間や時間をかけて丁寧にものを作り、手触りを感じられる関係性を大事にすることで、豊かさを守る。離別や転職活動の失敗をきっかけに出版社を始めた著者のエッセイ。「強者」に対する眼差しには少し違和感を覚えたものの、本の素晴らしさについて語る文章に深く感動した。
  • 2026年2月22日
    こゝろ
    こゝろ
    近代化の中で表出した人間のエゴイズムによる葛藤と罪悪感を表したと言われている小説。西洋人と一緒にいる先生に主人公が心惹かれるシーンや、明治天皇の崩御に前世代の人々が運命を変えられていく場面など、当時の世代間の緊張感の違い、主人公の持つ「軽さ」が、その後の太平洋戦争の結末を知る我々からすると興味深い。
  • 2026年2月16日
    氷 (ちくま文庫 か 67-1)
    氷 (ちくま文庫 か 67-1)
    破滅に向かう地球を舞台としたSF小説。DV・ストーカー的な暴力が話の中心となっているため迂闊な言葉で賞賛はできないが、錯乱した文章構成や、氷に関する描写など、幻想的で苛烈な美しさに満ちた凄い小説だった。
  • 2026年2月13日
    銭湯の女神
    銭湯の女神
    名著『転がる香港に苔は生えない』に続くエッセイ。虚脱的で雑多な前半から一転、銭湯パートから一気に集中力が増し、日本人の「鈍感さ」に関する考察で締める。解説の「身辺雑記というには分析的だし、時評コラムというには内面的だし、生活エッセーというには批評的」という表現が的を得ている。
  • 2026年2月8日
    哲学史入門1(1)
    哲学史入門1(1)
    「ゆる哲学ラジオ」におすすめされた通りに、『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』を読んだ後にこちらを読んだら、とても分かりやすかった(逆に言うとこの本だけでは難しいと思う)。インタビュー形式なので雑誌をぱらぱらと眺めるように一瞬で読了。ボエティウスに興味を持ち『哲学のなぐさめ』を購入。
  • 2026年2月7日
    評価と贈与の経済学
    評価と贈与の経済学
    2010年代初頭時点における未来の姿を語る岡田斗司夫の発言に古臭さを感じる一方、参照点がそもそも古い内田樹の発言には普遍的なものが多く2026年に読んでもほぼ違和感がない。しかし両者とも就職氷河期世代に対しあまりに無理解なのと、全体的にパターナリズム的な物言いが多く、いろいろとキツかった。
  • 2026年2月5日
    一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書
    古代、中世、近代、現代の各時代の哲学者をバランスよく解説した哲学入門書。めちゃくちゃ面白かった。本書を読みながら、『ソクラテス以前の哲学者』、ルクレティウス、バークリー、キルケゴールの著作とレヴィナスに関する本を買いました。こちらも読みのが楽しみ。
  • 2026年1月18日
    哲学書簡
    哲学書簡
    ヴォルテールの哲学エッセイ集。イギリス滞在の見聞を元に、その宗教的寛容や議会政治による自由、経験哲学を称賛し、フランスの不寛容や専制を批判した(最終章のパスカルへの粘着アンチ感が謎にすごかった…)。哲学史や宗教史に興味がないと辛いかもなので、初めて読む人は「カンディード」や「寛容論」の方がおすすめ。
  • 2026年1月6日
    私とは何かーー「個人」から「分人」へ
    人は他者との関わり合いなしに生きることができない。ある人に見せる自分の一面はあくまで自分の「分人」であって、多種多様な自分の「分人」のウエイトによって「私」は作られる。よって、ひとつの「分人」と全体の「私」は切り離して考えることができる。この考え方は人間関係の問題で悩んでいる人の救いになると思った。
  • 2026年1月3日
    転がる香港に苔は生えない
    1997年、香港返還。歴史的転換点を迎える都市の日常と住人たちとの濃密な交流を描いたノンフィクション。薄汚い街の雑踏に身を置いている気分になりながら読み進めた。香港や中国に対する著者の心のゆらぎが面白かったし、2019年の香港民主化デモを理解するための前提知識としても勉強になった。
  • 2025年12月28日
    美と共同体と東大闘争
    美と共同体と東大闘争
    数年前に映像を観た時は講堂の熱気と三島と芥氏のチャーミングさに心を動かされたのみだったが、やっと議論の内容を理解することができた。空間と時間、物体と主体、エロティシズムと暴力、統治と詩、概念と名辞など、刺激的な二項対立に満ちている。こんなハイレベルな本がベストセラーだったのか…と当時を羨ましく思う。
  • 2025年12月26日
    盗賊
    盗賊
    「盗賊」の意味が明かされる最終行に震えた。1930年代の日本を舞台にした作品ではあるが、敗戦の翌年に発表されたという時代性を踏まえると、同年発表の坂口安吾『堕落論』と繋げて考えることができる。「生きている醜骸としての精彩を放つ」中年たちこそ、「堕落論」的堕落者として称揚されるものなのかもしれない。
  • 2025年12月21日
    過疎ビジネス
    コンサル栄えて国滅ぶ。地方自治体が直面する人口減少と財源不足を背景に民間企業が公金を利益化する「過疎ビジネス」の実態を告発した本。個々人において倫理への希求が内面化されていない日本でリバタリアニズムを実践することの限界を痛感した。
  • 2025年12月14日
    絶望から出発しよう
    宮台先生の思想をインタビュー形式で分かりやすく解説するコンパクトな良書。「ポストモダン」をどう翻訳するべきか。「表現」と「表出」の違い。日本の凋落の原因。アジア主義とは何だったのか、など。
  • 2025年12月7日
    成瀬は都を駆け抜ける
    シリーズを通して良い意味でリアリティのない聖書のような小説だと思っていたが最終話にして文字通りの大団円。すばらしいエンディングだった。成瀬の過去に泣かされたり、学生生活を思い出して悶絶したり、メーカーの営業時代に苦労したヨドバシ京都店の記述があって嬉しかったりと、感情が忙しかった。最高の小説だった。
  • 2025年11月30日
    文はやりたし
    文はやりたし
    オーストリアに住みウィーンフィルの楽団員を夫に持つ中谷美紀が2016年から2023年に連載した記事を書籍化した作品。日々のトラブル、日本での仕事、クラシックなど文化芸術への愛、コロナ禍・ウクライナ戦争という未曾有の事態に巻き込まれていく姿などが描かれる。
  • 2025年11月30日
    日本の歪み
    日本の歪み
    人称性の問題、普遍性の問題、戦争と天災など、明治維新から60年代までの日本の論点を語る中盤までは面白く読めた。しかし養老氏はニヒリズムの末に稚拙な加速主義に陥っているようで、終盤の氏の発言には、これが日本の「知の巨人」の言葉かと頭を抱えた。
  • 2025年11月29日
    若きウェルテルの悩み
    若きウェルテルの悩み
    初ゲーテ。美しい小説だった。書簡体形式で報われない恋の行方を描いた本作は啓蒙主義の時代にロマン主義の火を付ける役割を果たしたという。重要と思われる終盤のオシアンの詩の意味がよく分からなかったので調べ直して再読したい。
  • 2025年11月28日
    考察する若者たち
    東浩紀の諸作や「スマホ脳」等を軸に、いかに「考察」よりも「批評」のほうが素晴らしいかを説いた本。批評の再興のために力を尽くす著者の強い意志に感動すら覚えるし、ついでに「推し文化」も刺しに行く姿勢が最高だった。なお本書でも言及されていたが、「過剰考察」は批評になり得るものであると思う。
  • 2025年11月24日
    史上最強の哲学入門
    「真理」「国家」「神」「存在」の四章に分けて、キリスト、ニュートンなど哲学者以外の人物も交えて哲学史を説明する入門書。それぞれ章末に著者独自の見解が語られるのが面白かった。長年積読していたがやっと読了。
読み込み中...