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tony_musik
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@tony_musik
音楽業界の底辺 / SLAVE / アート/ 映画 / 哲学 / ラジオ(三四郎・ヤーレンズ・ルネラジ)
  • 2026年5月10日
    悲しみの歌
    悲しみの歌
    「海と毒薬」の30年後を描いた続編。煙立つような昭和の新宿の描写が素晴らしかった。前作の事件から逃れられない主人公やその周辺の人びとに巻き起こる出来事があまりにも辛く、終盤の海に行くシーンでは涙を堪えられなかった。
  • 2026年5月6日
    新装版 海と毒薬
    先の大戦中に起きた実在の事件を元に書かれた小説。センセーショナルな内容だが詩的で退廃的な群像劇として描かれている。いろいろなきっかけで倫理観は揺らぎはじめ、狂気と虚無感が滲み出す。とても重いテーマを扱った作品だが、小説としてとても面白かった。
  • 2026年4月30日
    ニュー日本文学史
    古典は敷居が高く自分には関係ないというイメージだったが、実際に触れてみると、今の自分にまで続くしなやかな時の流れを感じることのできる柔らかい作品ばかりだった。出会いのきっかけを興してくれた三宅さんに感謝。周縁的な存在だった作家が伝統を塗り替えつつ継承してきた軌跡を面白く味わうことのできる名著。
  • 2026年4月29日
    おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    松尾芭蕉は古人の足跡をたどり、歌枕や名所旧跡を訪ねて俳諧の道を極めた。つまりそこにあるのは、松尾芭蕉以前の日本の詩情に対する郷愁である。本書を手に取り、日本の古典にふれたいと思った私と松尾芭蕉は、ある意味で同じ方向を向いており、それが何とも面白かった。
  • 2026年4月26日
    道草
    道草
    親戚に金を無心される以外ほんとうに特に何も起こらない、衝撃の長編小説。主人公が冷血すぎてさすがに感情移入できないのも辛かった。「夏目漱石の自伝的小説」というメタ情報なしに読破するのは難しかったと思う。
  • 2026年4月26日
    本を読めなくなった人たち
    対面形式の取材を元に現代人が本を読めなくなった理由を考察した本。スマホ依存による思考の幼稚化と反エリート主義という点で、非読社会の問題は、参政党や陰謀論の問題と同じ根を持つものであると感じた。
  • 2026年4月19日
    わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
    演劇のメソッドを用いて社会の課題解決を図る平田オリザによるコミュニケーション論。会話と対話の違い、シンパシーとエンパシー、冗長率の調整というテクニック、コミュニケーション・デザインの重要性、多様性と合意形成能力など、非常に勉強になった。演劇をやっている人の文章は説得力があるな…と改めて思った。
  • 2026年4月19日
    参政党と大陰謀論時代
    神真都Q、国民運動など、参政党の他にも危ない集団がこんなにあるのか…と暗澹たる気持ちに。勉強にはなったが、コロナワクチンの危険性については一定研究が進んでいるし、また相手が参政党であっても選挙期間中の抗議活動を賛美することには疑問がある。ほぼ二項対立のみで進行する筆者の論点整理には危うさも感じた。
  • 2026年4月15日
    集団浅慮
    集団浅慮
    フジテレビ問題をフックに、同質性の高い組織の抱えるリスクを解き明かし、人権知識と他者尊重の重要性を説く。硬い内容ながら小気味のいい文章で読みやすく、著者の体験も交えて書かれており納得感が高い。『1984』『マッドマックス』等を取り上げながら日本のエンタメ企業の不祥事を語るという構成も面白かった。
  • 2026年4月11日
    土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    三宅香帆の影響で読んでみた土佐日記。高知県から京都まで55日かけて帰京する日々をうだうだ綴った日本初のネカマ文学。時間の流れがゆったりしていたり、歌でコミュニケーションをとったり、環境や文化の違いをリアルに感じられて面白かった。ラストの一文がヴィトゲンシュタインのようで震えた。
  • 2026年3月26日
    オーロラの下、北極で働く
    北極で働く日本人技術者の滞在記。極地を舞台に、「外国人」や自然といった自分以外の他者との距離の取り方を学んでいく姿に心を動かされる。抒情的な文章と写真がすばらしく最高の読書体験だった。何度も読み返すと思う。おすすめです。
  • 2026年3月20日
    天災と日本人 寺田寅彦随筆選
    「慈母」と「厳父」の両面を持つ自然。進歩するほどかえって天災に脆弱になる文明。自然によって形成される国民性。ほとんどのテクストが1930年代に書かれたものだが、現代の価値観と通じる部分が多く読みやすかった分、「支那人」に対する静かな蔑視が際立ち、戦前の日本人の心性の理解の一助になった。
  • 2026年3月10日
    日本の思想
    日本の思想
    刊行から65年経った現在の日本に当てはめても(マルクス主義に関する言及を除いて)ほぼ何の違和感もない内容であることにある種の恐怖を覚える。 論文と講演記録が混在しており旧来の雑多な新書らしい趣があり基本的には読みやすいが、最低限の哲学知識がないと、読んでいて難しいと感じる部分があるかもしれない。
  • 2026年3月7日
    人知原理論
    人知原理論
    「俺が見ていない時、世界は存在していないんじゃないか?」という小学生のような問いかけを、聖職者が大真面目に論じた本。物質や抽象など、普段当たり前のように思っている概念が否定されるのを読むのが楽しかった。バークリーの主張は間接的にヒュームやカントに影響を与え、現在に繋がる哲学史の一端を担った。
  • 2026年2月28日
    哲学史入門2(2)
    哲学史入門2(2)
    インタビュー形式の哲学入門書第二巻。デカルトからヘーゲルに至る近代哲学の系譜を解き明かす。全体的に内容は難しいが、本書を読んでようやくカント哲学や弁証法について少しだけ理解できた、かもしれない…。バークリーの観念論に興味があるのでページが割かれていて嬉しかった。
  • 2026年2月22日
    古くてあたらしい仕事
    手間や時間をかけて丁寧にものを作り、手触りを感じられる関係性を大事にすることで、豊かさを守る。離別や転職活動の失敗をきっかけに出版社を始めた著者のエッセイ。「強者」に対する眼差しには少し違和感を覚えたものの、本の素晴らしさについて語る文章に深く感動した。
  • 2026年2月22日
    こゝろ
    こゝろ
    近代化の中で表出した人間のエゴイズムによる葛藤と罪悪感を表したと言われている小説。西洋人と一緒にいる先生に主人公が心惹かれるシーンや、明治天皇の崩御に前世代の人々が運命を変えられていく場面など、当時の世代間の緊張感の違い、若者の持つ「軽さ」が、その後の太平洋戦争の結末を知る我々からすると興味深い。
  • 2026年2月16日
    氷 (ちくま文庫 か 67-1)
    氷 (ちくま文庫 か 67-1)
    破滅に向かう地球を舞台としたSF小説。DV・ストーカー的な暴力が話の中心となっているため迂闊な言葉で賞賛はできないが、錯乱した文章構成や、氷に関する描写など、幻想的で苛烈な美しさに満ちた凄い小説だった。
  • 2026年2月13日
    銭湯の女神
    銭湯の女神
    名著『転がる香港に苔は生えない』に続くエッセイ。虚脱的で雑多な前半から一転、銭湯パートから一気に集中力が増し、日本人の「鈍感さ」に関する考察で締める。解説の「身辺雑記というには分析的だし、時評コラムというには内面的だし、生活エッセーというには批評的」という表現が的を得ている。
  • 2026年2月8日
    哲学史入門1(1)
    哲学史入門1(1)
    「ゆる哲学ラジオ」におすすめされた通りに、『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』を読んだ後にこちらを読んだら、とても分かりやすかった(逆に言うとこの本だけでは難しいと思う)。インタビュー形式なので雑誌をぱらぱらと眺めるように一瞬で読了。ボエティウスに興味を持ち『哲学のなぐさめ』を購入。
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