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tony_musik
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@tony_musik
音楽業界の底辺 / SLAVE / アート/ 映画 / 哲学 / ラジオ(三四郎・ヤーレンズ・ルネラジ)
  • 2026年4月11日
    土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    三宅香帆の影響で読んでみた土佐日記。高知県から京都まで55日かけて帰京する日々をうだうだ綴った日本初のネカマ文学。時間の流れがゆったりしていたり、歌でコミュニケーションをとったり、環境や文化の違いをリアルに感じられて面白かった。ラストの一文がヴィトゲンシュタインみたいで震えた。
  • 2026年3月26日
    オーロラの下、北極で働く
    北極で働く日本人技術者の滞在記。極地を舞台に、「外国人」や自然といった自分以外の他者との距離の取り方を学んでいく姿に心を動かされる。抒情的な文章と写真がすばらしく最高の読書体験だった。何度も読み返すと思う。
  • 2026年3月20日
    天災と日本人 寺田寅彦随筆選
    「慈母」と「厳父」の両面を持つ自然。進歩するほどかえって天災に脆弱になる文明。自然によって形成される国民性。ほとんどのテクストが1930年代に書かれたものだが、現代の価値観と通じる部分が多く読みやすかった分、「支那人」に対する静かな蔑視が際立ち、戦前の日本人の心性の理解の一助になった。
  • 2026年3月10日
    日本の思想
    日本の思想
    刊行から65年経った現在の日本に当てはめても(マルクス主義に関する言及を除いて)ほぼ何の違和感もない内容であることにある種の恐怖を覚える。 論文と講演記録が混在しており旧来の雑多な新書らしい趣があり基本的には読みやすいが、最低限の哲学知識がないと、読んでいて難しいと感じる部分があるかもしれない。
  • 2026年3月7日
    人知原理論
    人知原理論
    「俺が見ていない時、世界は存在していないんじゃないか?」という小学生のような問いかけを、聖職者が大真面目に論じた本。物質や抽象など、普段当たり前のように思っている概念が否定されるのを読むのが楽しかった。バークリーの主張は間接的にヒュームやカントに影響を与え、現在に繋がる哲学史の一端を担った。
  • 2026年2月28日
    哲学史入門2(2)
    哲学史入門2(2)
    インタビュー形式の哲学入門書第二巻。デカルトからヘーゲルに至る近代哲学の系譜を解き明かす。全体的に内容は難しいが、本書を読んでようやくカント哲学や弁証法について少しだけ理解できた、かもしれない…。バークリーの観念論に興味があるのでページが割かれていて嬉しかった。
  • 2026年2月22日
    古くてあたらしい仕事
    手間や時間をかけて丁寧にものを作り、手触りを感じられる関係性を大事にすることで、豊かさを守る。離別や転職活動の失敗をきっかけに出版社を始めた著者のエッセイ。「強者」に対する眼差しには少し違和感を覚えたものの、本の素晴らしさについて語る文章に深く感動した。
  • 2026年2月22日
    こゝろ
    こゝろ
    近代化の中で表出した人間のエゴイズムによる葛藤と罪悪感を表したと言われている小説。西洋人と一緒にいる先生に主人公が心惹かれるシーンや、明治天皇の崩御に前世代の人々が運命を変えられていく場面など、当時の世代間の緊張感の違い、若者の持つ「軽さ」が、その後の太平洋戦争の結末を知る我々からすると興味深い。
  • 2026年2月16日
    氷 (ちくま文庫 か 67-1)
    氷 (ちくま文庫 か 67-1)
    破滅に向かう地球を舞台としたSF小説。DV・ストーカー的な暴力が話の中心となっているため迂闊な言葉で賞賛はできないが、錯乱した文章構成や、氷に関する描写など、幻想的で苛烈な美しさに満ちた凄い小説だった。
  • 2026年2月13日
    銭湯の女神
    銭湯の女神
    名著『転がる香港に苔は生えない』に続くエッセイ。虚脱的で雑多な前半から一転、銭湯パートから一気に集中力が増し、日本人の「鈍感さ」に関する考察で締める。解説の「身辺雑記というには分析的だし、時評コラムというには内面的だし、生活エッセーというには批評的」という表現が的を得ている。
  • 2026年2月8日
    哲学史入門1(1)
    哲学史入門1(1)
    「ゆる哲学ラジオ」におすすめされた通りに、『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』を読んだ後にこちらを読んだら、とても分かりやすかった(逆に言うとこの本だけでは難しいと思う)。インタビュー形式なので雑誌をぱらぱらと眺めるように一瞬で読了。ボエティウスに興味を持ち『哲学のなぐさめ』を購入。
  • 2026年2月7日
    評価と贈与の経済学
    評価と贈与の経済学
    2010年代初頭時点における未来の姿を語る岡田斗司夫の発言に古臭さを感じる一方、参照点がそもそも古い内田樹の発言には普遍的なものが多く2026年に読んでもほぼ違和感がない。しかし両者とも就職氷河期世代に対しあまりに無理解なのと、全体的にパターナリズム的な物言いが多く、いろいろとキツかった。
  • 2026年2月5日
    一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書
    古代、中世、近代、現代の各時代の哲学者をバランスよく解説した哲学入門書。めちゃくちゃ面白かった。本書を読みながら、『ソクラテス以前の哲学者』、ルクレティウス、バークリー、キルケゴールの著作とレヴィナスに関する本を買いました。こちらも読みのが楽しみ。
  • 2026年1月18日
    哲学書簡
    哲学書簡
    ヴォルテールの哲学エッセイ集。イギリス滞在の見聞を元に、その宗教的寛容や議会政治による自由、経験哲学を称賛し、フランスの不寛容や専制を批判した(最終章のパスカルへの粘着アンチ感が謎にすごかった…)。哲学史や宗教史に興味がないと辛いかもなので、初めて読む人は「カンディード」や「寛容論」の方がおすすめ。
  • 2026年1月6日
    私とは何かーー「個人」から「分人」へ
    人は他者との関わり合いなしに生きることができない。ある人に見せる自分の一面はあくまで自分の「分人」であって、多種多様な自分の「分人」のウエイトによって「私」は作られる。よって、ひとつの「分人」と全体の「私」は切り離して考えることができる。この考え方は人間関係の問題で悩んでいる人の救いになると思った。
  • 2026年1月3日
    転がる香港に苔は生えない
    1997年、香港返還。歴史的転換点を迎える都市の日常と住人たちとの濃密な交流を描いたノンフィクション。薄汚い街の雑踏に身を置いている気分になりながら読み進めた。香港や中国に対する著者の心のゆらぎが面白かったし、2019年の香港民主化デモを理解するための前提知識としても勉強になった。
  • 2025年12月28日
    美と共同体と東大闘争
    美と共同体と東大闘争
    数年前に映像を観た時は講堂の熱気と三島と芥氏のチャーミングさに心を動かされたのみだったが、やっと議論の内容を理解することができた。空間と時間、物体と主体、エロティシズムと暴力、統治と詩、概念と名辞など、刺激的な二項対立に満ちている。こんなハイレベルな本がベストセラーだったのか…と当時を羨ましく思う。
  • 2025年12月26日
    盗賊
    盗賊
    「盗賊」の意味が明かされる最終行に震えた。1930年代の日本を舞台にした作品ではあるが、敗戦の翌年に発表されたという時代性を踏まえると、同年発表の坂口安吾『堕落論』と繋げて考えることができる。「生きている醜骸としての精彩を放つ」中年たちこそ、「堕落論」的堕落者として称揚されるものなのかもしれない。
  • 2025年12月21日
    過疎ビジネス
    コンサル栄えて国滅ぶ。地方自治体が直面する人口減少と財源不足を背景に民間企業が公金を利益化する「過疎ビジネス」の実態を告発した本。個々人において倫理への希求が内面化されていない日本でリバタリアニズムを実践することの限界を痛感した。
  • 2025年12月14日
    絶望から出発しよう
    宮台先生の思想をインタビュー形式で分かりやすく解説するコンパクトな良書。「ポストモダン」をどう翻訳するべきか。「表現」と「表出」の違い。日本の凋落の原因。アジア主義とは何だったのか、など。
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