バーティミアスII ゴーレムの眼

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ピエ@pie_2022026年7月26日まだ読んでる根がオタクなので実に20年ぶりに再燃しちゃってずっとバーティミアスシリーズのこと考えちゃうよ〜! 重くて会社に持って行けないので、毎晩ご飯を食べながらちみちみ読んでいる。もっと早く帰って沢山読みたいのに… 2巻に入り、記憶の100倍くらい酷い寡頭制が敷かれていてびっくりした…労働者搾取と人種差別のキメラみたいになっている。 現実で起こる分断には人種、性別、階級、宗教など様々な要素が多層的に絡んでくるけど、この世界のロンドンではひたすらに魔術師と一般人の2層のみが存在するんだな。 単純化しすぎてる割に、中途半端に現実の歴史を反映しているので、「ん?」となるところも結構多いのだけれども…これだけ大っぴらに魔術が存在している世界線で、古代はともかく近現代が現実と似たような展開を辿ることがあり得るかね? 物語の本筋は整合性が取れていると思うが、宗教とかナチズムとかが現実と似たような感じで存在したらしき言及には、世界観が詰めれていないのではと思わせるところもある。 まあそんなことはどうでも良くなるくらいに面白いのだけれど! 一般人たちが魔術師に支配されることに疑問を抱かないようにして生きている(歯向かえば粛清されるため)描写などは、子供の頃には気づかなかったリアルさがある。 魔術師の見習いは家庭教師からあらゆる高度な学問を学ぶのに対し、一般人の学校では技術工作系の教科ばかりが奨励されているところにはぞっとした。一般人は工場や手工業の労働者になるためであり、学校は職業訓練の場でしかない。考えることやそれを言葉で表現することを学ばせず、従順で搾取しやすい人間をつくっている…ちょっとわが国に似ているな。 しかも、祝日には無料の食べ物や飲み物が振る舞われ、「娯楽省」(直截すぎて笑った)主催のあらゆるショーが行われる。歴史の授業で習う、少数の支配階級が庶民を従える方法を全部実践してます!という社会なので、高校生くらいで再読していたら味わい深かったろうなあと思う。



