どん底の人びと: ロンドン1902

1件の記録
- enoki@en0ki2025年7月21日1982年の本の翻訳、翻訳本自体は1995年発行。当時のイギリスのスラム街に行った著書のルポルタージュ。本を読んでいてもそうだし、解説にもあった通り体験のストレスが過大だったようで、直接スラム街に入り込んだときの記録はほぼ前半のみ。 状況は今よりずっと酷そうだが、でも起こっていることは変わっていないように思う。一度貧しさの穴にはまったら抜け出すのが難しい。福祉が不十分だとか、「裕福」な側は貧しい側を怠惰によるものだと思っているとか、あと作者曰く「厳しい天候と過酷な法律」に起因している職の見つからなさ(というかここから繋がる稼げない→お金がない→寝床がない)が貧しい側には移民が原因だと思われていたりとか。 苦しいね。