銀河鉄道の夜 宮沢賢治集 (古典名作文庫)

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- ワ@_faluvb00k_2025年7月21日読み終わったすごく不思議な体験をした、圧倒的な喪失感と子供の頃にしか抱けない将来への不安感と少しの期待を背負った冒険のわくわくさを一気に味わった...! どうしようもなく切なくて、どうしようもなく悲しいのに、何故だか立ち止まっていられない。それは悲しみ故の焦燥感とかではなく、ここを超えたら良いことが待っているはず...!というただの直感に導かれているような歩みにも感じられたし、やるべきことをやらないといけないのだという「今」という時への諦めのようにも感じた。 「こんなしずかないいとこで僕はどうしてもっと愉快になれないだろう。どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。」 宮沢賢治の作品を初めて読んだわけだから、たった一つの作品で著者のことを定義づけるのは違うと思いつつも、宮沢賢治は本当に真面目で優しくてこの世界に地に足をつけて真っ当に生きてきた人間なんだろうなと思った🐌