娘は娘

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いちのべ@ichinobe32026年2月4日読み始めた以下の一節、『春にして君を離れ』だ!ってニコニコしちゃった。 > 「わたしの砂漠瞑想論を展開していたところよ」 > 「ローラのお気に入りの説ですのよ」とアンは笑った。「砂漠の真ん中に何もしないでじっと坐っていると、自分がどんなにいやらしい人間か、見えてくるっていうんですの」
いちのべ@ichinobe32026年2月4日読み終わった「愛する」だけでは十分ではない。愛する相手について「知る」こと、「知ろうとする」ことの大切さを、『春にして君を離れ』も、この『娘は娘』も説こうとしているのかなあ……と感じた。 それから、忙しなくしているうちは、人間は自分自身から目を背けていられるということ。言いたいことを言わずに黙っているより、一悶着起こした方が好転することも多いってこと。 母娘の関係や心理を描いた小説として面白いうえ、そういった年長者の知恵まで(説教くさく無く)織り交ぜてくれるクリスティの筆力よ……。 年を重ねるごと、アンとセアラの親子にはハラハラさせられっぱなしだったが、ローラとイーディス、賢明な二人の年長者がそれぞれの立場でブレずに構えているから安心して読むことができた。 > 仕事は自分自身から逃避する有効な手だてだ。嘘偽りなく、またへりくだって、かつ満足して、自分自身と折りあって暮らして行くことこそ、真に調和ある人生を送る唯一の秘訣なのだから、こう彼女はいうのだった。 > 「人生の悩みごとの半分は、自分を本当の自分よりも善良な、立派な人間だと思いこもうとすることからくるのよ」 これらローラの言葉を胸に刻もう……と思った。等身大の自分自身と折り合いをつけるのは未だなかなか難しいけど、取り組むに値することだ。





