シェイクスピア全集(24)

シェイクスピア全集(24)
シェイクスピア全集(24)
ウィリアム・シェイクスピア
松岡和子
筑摩書房
2013年4月1日
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  • RIYO BOOKS
    RIYO BOOKS
    @riyo_books
    2025年7月26日
    リチャードが、涙をこぼさんかぎりにしていった言葉は いま振り返ってみれば予言に等しい。 「ノーサンバランド、お前は、従弟のボリングブルックが 私の王座に昇ってくるための梯子だ」── 神もご存じだが、あの時の私にはそんな意図はみじんもなかった、 だが、当時の状況が国家に平身低頭させ、私もやむなく 王座という偉大な権力に口づけしたわけだ。 「いずれきっと」と彼は続けて言った、 「いずれ必ず、この汚い罪は化膿してふくれ上がり、 破れて膿を噴き出す」──そう続いた言葉は、 まさしく今の状況と我々の友好関係の決裂とを はっきり予言していた。 『ヘンリー四世 第二部』第三幕第一場
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