花腐し

花腐し
花腐し
松浦寿輝
講談社
2005年6月15日
4件の記録
  • ばるーん
    ばるーん
    @ballo____on
    2025年10月1日
    併録されている『ひたひたと』を読んだ。 男がかつて遊郭だった街、そこで留まり続ける時間を放浪する。いろんなモチーフが散りばめられて、とりわけ水に浮かぶ白い紙が印象に残った。二つに畳まれて揺らめきながら沈むのも、これといったものには思い当たるけど色々想像の余地がある。『花腐し』の映画のラストのイメージに引っ張られてるかも… 『幽』『半島』も近々読みたい。
  • 彼女を思い出すのはいつも雨の日だ。 「どうしてあなただけそんなに濡れているの」。 共に傘を差したはずなのに、ずぶ濡れな栩谷を見て、祥子はそういった。十数年前、彼女は海で死んだ。 デザイン会社の首が回らなくなり、立ち退きの仕事を引き受けた栩谷(くたに)。共に社を立ち上げた友人は失踪した。栩谷は伊関という怪しい男の部屋を訪ねる。すると、どういう訳か、伊関と酒を酌み交わすことになる。部屋にはマジックマッシュルームで飛ぶアスカというキャバ嬢が1人。外の居酒屋で栩谷は伊関と酒を再び酌み交わす。そして、酩酊した状態で伊関の家に戻ると、アスカらしき女と一心不乱に交わる。どこまでも落ちていく栩谷。脳内で様々な思考が流れる。そんな栩谷が行き着いた思考は、自分をずっと許し続けてくれていた祥子の姿だった。
  • Autoishk
    Autoishk
    @nunc_stans
    2025年3月9日
  • 白雨
    白雨
    @nocturnalism
    2025年3月7日
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