新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想

新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想
新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想
大久保喬樹
岡倉天心
谷口広樹
KADOKAWA
2005年1月25日
3件の記録
  • ジア
    ジア
    @sheletmego
    2025年9月26日
    茶の本本編自体は興味深い内容が多く、するすると読み進めることができた。道教の考え方がベースになっており、道教について少し興味が湧いた。第5章の「芸術の真の意義とは、作品を媒介として芸術家と鑑賞者が共感しコミュニケーションをとることにある」という考え方が興味深かった。 後付けされている岡倉天心周りのエピソードで書かれてあった九鬼初子のくだりで悲しい気持ちになってしまい、なかなか天心周りのことに集中できなかった。離縁されたあともなお隆一の監視下に置かれ、精神病患者として巣鴨病院に強制的に入院させられた彼女は、生涯を病院で過ごすことになる。天心が亡くなったときも入院させられたままであり、隆一が亡くなった年にようやく退院するが、退院して数ヶ月後に初子も亡くなった。そこまでされなければいけなかったのか…?とおもう。
  • すずり
    すずり
    @suzuri
    2025年3月7日
  • Bruno
    Bruno
    @macchoca
    2024年3月21日
    絶対は、相対にほかならない 私たちが信じる“絶対”とは、 誰かの築いた“相対”の上に立つ仮の櫓だ。 不確かささえもまた、不確かであるという逆説の中に漂う。 美とは何か。 好みの延長にある個の美意識を超えて、 時代と響き合うものこそが芸術となる。 傑作は、見る者の中に生き、呼びかけ、同じ呼吸をする。 茶道における「道」とは、完成を求めることではなく、 寄り道の中に普遍を見出す行為だ。 絶対を疑い、相対の中に真理を垣間見る。 その刹那の揺らぎこそ、美の核心なのかもしれない。
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