論破という病

4件の記録
- なかむら@nkmr2025年3月26日読み終わった日頃、読むのは専ら小説ばかりで、新書は途中で挫折したり、買ったはいいが今は気分じゃないんだよなと積読ばかりが増えている。でもこれはがんばってみようかなと、2週間ちょいかけて、ときには2P読んでは寝落ちしながら読んだ。 寝落ちしたのは政治経済や世界情勢、歴史の知識が足りなかったせいで(この無知で生きている)、神宮外苑再開発や川口市のクルド人問題などタイムリーで耳にしてきた事例に関しては、トピック自体の理解を深めながらサクサク読めた。そして神宮も川口も遠い私の仕事の場面にも「こういうことあるよね、こういう人いるよね」と繋がる部分があり、日常レベルでの躓きポイントと解決の種を見つける視点を得た。 行き詰まっている現実を「敵の悪意」を糾弾することで片付けようとしたり、御意見番の発するドラマチックな解決策を求めるのではなく、「百万個の課題に百万個の具体的な解決策」を捻り出す、そのためには愚直に温故知新を重ねて、少しずつ理想に近づけるよう動かしていく。読みながら「すんません結論急いじゃって、喧嘩っ早くて…」的な自責は何度かしました。 ちなみに本書を読む過程で、これまでいろいろ市販品を試してはしっくりくるものが見つからずにいた新書用ブックカバーに関して、エイチエスのビニールカバー+紙博で買った宮下和さんの包装紙?デザインペーパー?がベストかもしれないという収穫を得ました。これから新書を読む機会が増えるかもしれない。
- サカグチ@hisuissugi2025年3月14日読み終わった全てを中庸・進歩主義に回収する男、倉本圭造の最新作。 これまでの著作やネット記事で繰り返し主張してきたことを編集し、より体系的な情報として再構成している。 様々な問題に対して一方の価値観を押し付けるのではなく、現場の感覚を大切にする。そしてめちゃくちゃ大変な地道な作業を積み重ねて、現実の状況を改善することの重要さ。 『男性は「20世紀型の左翼」に失望すると過剰なほどの「うっせえ黙ってろ型保守派になってしまいがち』