ようこそ伊勢やなぎみち商店街へ 瓦版とあおさのみそ汁

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- つたゐ@tutai_k2025年4月12日読み終わった『ようこそ伊勢やなぎみち商店街へ』秋杜フユ(集英社) #読書 しんみち商店街/高柳商店街公認!という最強の本なんですが、、、地理とかが手に取るようにわかる(当たり前だ)。これはすごく変な話なんだが、ごくごく当たり前のように東京の地名や地理が書かれているコンテンツって「マジでわからん」ってなるんですが、なるほどな…住んでいたら/知っている土地なら、この解像度で「わかる」んだ、というのがわかった。 東京の仕事で疲弊して(おそらく精神疾患)倒れてしまった主人公健一が、故郷のやなぎみち商店街の駐車場番をしながら、ゆっくりゆっくり回復していくお話。物語の中にはいろんなしんどさを抱えた人たちが登場して、その誰もが商店街や人とのつながりで「自分は大切にされていい(大切にされるべき存在なのだ)」ということに気づいていく。 都市からやってきた(あるいは帰ってきた)存在が「その土地を変える」のではなく、土地とともに生きていく物語で、それがわたしの知っている場所を舞台に描かれたことに、なんか本当に「よかったなー」って思った。 伊勢って言ったら神宮じゃん!じゃなくて、商店街、なのもすごく良くて。「観光」ではない「私たちの暮らし」であることとか。 あともう方言!伊勢弁!そうです、私たちこれを喋ってます、という。 読めて良かったし、存在してくれてありがとう…ありがとう…。