失踪者<下>

失踪者<下>
失踪者<下>
シャルロッテ・リンク
浅井晶子
東京創元社
2017年1月28日
1件の記録
  • かおり
    かおり
    @6kaorin5
    2025年8月6日
    スピード感は失速することなく パメラとセドリックのハラハラドキドキな逃走から幕開けの下巻。 予想通り一気読み。 何が、誰が、どう繋がって、収束してゆくのか。 続きが気になりページを繰る手が止まらない。 そして迎える結末。 疾走感はあるのだけれど、残るモヤモヤ。 何故だ? 風呂敷を広げすぎた感だろうか? ロザンナのひとりよがりな思い込みに誘導されすぎた感か…ロザンナがどうしてそこまでマークを信じられたのかがよくわからない。恋は盲目だから?でも、出会って2週間よ?しかもロザンナには夫がいる。 ロザンナはジョシュとマークの仲にそこまで親身になる前に、ロブとデニスでしょ? どうにかしてロザンナに寄ろうとしても、最後までロザンナの心理がどうしても解せないままだった。 たぶん、マークの告白は、嘘、だと私は思っている。 なんだかんだで彼は弁護士だからね。 どいつもこいつも全くなぁ。 唯一、パメラとセドリックには希望が持てるかなぁといった感じ。 ロザンナのエレインに対する扱い、考え方はあまりにもひどいし、とにかく、エレインの人生のやるせなさよ。 ケイト・モートンに似たものを読みたいと思い、薦められた本作。 「震えるほどの衝撃が最後にあなたを待っています! ドイツで210万部のベストセラー・ミステリ。」 震えるほどの衝撃はなかったし、ケイト・モートンさも(あまり)感じられなかった。 とはいえ、上下巻一気に読むくらいには没入した作品なので、今度は傑作と名高い『裏切り』を読みたい。
    失踪者<下>
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