

かおり
@6kaorin5
2025.07.24から はじめまして こんにちは♪
7月分からの記録。
読書メーターと併用しています。(7月以前のもの、約10年分はこちらに記録しています)
8月からnote始めました。
- 2026年2月11日
月の立つ林で青山美智子読み終わったささくれだって、トゲトゲしがちな私のココロには優しくあたたかすぎて。 毛羽だった言葉、感想なんて、ちょっとね。 見えない何か、見えない誰か、そういうものに支えられ、繋がって。 気になっていた作品。娘が読んでいたので借りた。 5つの連作短編集。 月に関するポッドキャストを軸に、それぞれの日々が紡がれ、繋がってゆく。見えない、知らない誰かに支えられているように、私も誰かの何かになっている、と信じたい。新月も昼間の月も、見えなくてもある。この作品を読み終えた人がきっと皆するように、感じるように、私ももれなく月を見上げたくなった。 五章「針金の光」が個人的には色々と重なる部分があって印象に残っている。 「ひとりの時間が欲しい」、「ひとりの時間を持つことと孤独は別のものよ」。 minaにもリリカにもなれず宙ぶらりんな状況の自分にもどかしさを感じつつも、何となく見えてきた答えというか。「月は静謐、月は儚さ。でも月は希望で、月は奇跡。」 生きていれば、ぐるぐるしながらも、いつかはどこかにたどり着けるだろう。 生きてさえいれば。 ・ タケトリ・オキナ は誰なのか?大体の予想はついていたけど、そっちだったか〜 ^^;
- 2026年2月11日
- 2026年2月11日
グロリアソサエテ朝井まかて読み終わった「民藝」。 その世界を切り拓いた者たちの物語。 柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎。三人の関係性に加え、宗悦の妻、兼子、取り巻く人々、語るサチの日々をユーモラスかつ丁寧な筆致で読ませる。 とにかく兼子が魅力的! お料理も美味しそう。 ハットケーキ、私も食べたい。 クライマックス、サチの出自に傾き少し失速感があったものの、そんなサチの微かな希望の光に鼻の奥がツーンとなった。 「ごくありふれたもの。日常のもの。取るに足らぬと見過ごしがちな、ごく普通のものにも一筋の価値はあるのだ」。 その価値を見定める能力を持ち、チカラを信じ、もがき築いた「民藝」への道。熱く清しい。 直前に読んだ『若冲』に比すると… 圧倒的な虚実の妙。巻末の「参考文献」がその妙を物語っているようにも思えた。 とにもかくにも。 兼子あっての宗悦、「民藝」なのだな。 強さと優しさ、おおらかさ。 兼子、天晴れ、という印象。 そして、自分にとっての佳きもの、美しいもの、それを信じてみようかな、とぼんやり思ってみたり。 - 2026年2月5日
グロリアソサエテ朝井まかて買った読み始めた - 2026年2月5日
若冲澤田瞳子読み終わった買った若冲に妻がいた?その妻が自死?そこまではまだよかったのだが… 市川君圭が義弟・弁蔵⁈ それを描くための亡き妻なのか、と思うほどの創作、空想で、なかなか話が入ってこない。 著者の『火定』のような熱量もなく、若冲の絵に対する熱量も魅力も感じられず、ページも進まず。 完全なる小説、として受け止めることができたのならもっと楽しめた、のかも。 「はっきりした事は分からないので通説では生涯独身だったとされているのを作者がひっくり返した創作」 とのことだが、若冲だけならまだしも、市川君圭との関係性も相まって、史実よりも創作の分量が過多な気がして、誰の、何を読んでいるのかわからなくなってきて。 お志乃が語るせいか、若冲の真に迫った気概というか気迫みたいなものも感じられず。 十年待って漸く読んだ私としては少々肩透かしだった… とはいえ、池大雅、与謝蕪村、円山応挙ら当時の京画壇、政治的状況を読むことができたのでよかった、かな。 どうせ創作するなら、ほんのり、微か〜に本当に微かに B L要素を匂わせたNHKドラマ『ライジング若冲』の方が面白かった。 あくまでも個人的意見ですけれど。 - 2026年1月30日
グッド・シスターサリー・ヘプワース,梅津かおり読み終わった図書館本こわい怖い。 表紙の雰囲気とタイトルから、またシスターフッドものを借りてきてしまったか?と思ったら… 双子の姉妹をめぐる心理スリラーだった。 ローズの日記がミスリードで、この作品の鍵。 モヤモヤ ゾワゾワなストーリー展開になんとなく『ハウスメイド』に似たような感覚を覚える。 ローズの日記とファーンの現実パートが妙に噛み合わない。 不穏な空気。 幼少期の家庭環境、あの川の記憶、そしてママの死。 二人の記憶は不揃いすぎるパズルのピース。 それを繋ぎ合わせるが如く一気に読んだ。 何が真実で何が嘘なのか。ローズの日記もどこまでが「嘘」なのか。 もしかして、途中でローズとファーンが入れ替わっているとか?とあらぬ妄想までしてしまった。 翻弄されまくった。 ファーンがウォーリーと出会えた奇跡、 ファーンの「パーソン」はウォーリーということは真実。 ローズはきっと、愛されるファーン になりたかったんだろうな。ママに。 歪んだ愛。 オソロシイ。 装丁で損している作品な気がする。 もっと読まれてもいい作品だと思うけれどなぁ。 『ハウスメイド』が好きな方は、きっと楽しめる。 - 2026年1月29日
しろがねの葉千早茜読み終わった生きる ということは死であり、死ぬ ということは、生きる、生き切る、ということなのだ。 ウメという女の生と性を描く大河長編。 死と背中合わせの性。 喜兵衛の死以後、物語的には失速気味に思えた。 著者は 「書いていくうちに性の部分が強く出てきて、まさに生きることは官能なのだなと感じ」 たそうだが、私はむしろ物語が進むにつれ「生」の部分を強く感じた。女が生き抜くための強靭な精神、理、とは何ぞや?という命題がひしひしと伝わってきた。 「足掻きましょう、無為に思えても。どこにも逃げられはしないんです」。 足掻いて足掻いて。 生きて、生き抜いて。その先が、死。 * いつもの千早茜とは違う筆致で一気に読まされたが、個人的には好みではなかった。本来は五十代に入ってから書きたい、書こう、と思っていたが期せずして早まった作品らしい。著者の歴史もの、次回があるのならぜひとも五十代の筆力で読んでみたい。 ・ 大学生の息子から借りたのだが、はたして、二十を少し越えた男の彼が、このウメの物語をどう受け止め、どう読んだのか…後ほど親子読書会だな(笑)
- 2026年1月28日
100分間で楽しむ名作小説 文鳥夏目漱石読み終わった図書館本『坂の中のまち』に出てきた「琴のそら音」が気になって、読みたくて。 「幽霊の出てくる怪談かと思いきや、キュートなラブコメみたいなストーリーだ」 と書かれていたが、 漱石がラブコメはないだろうよ、 と思いながら読む。なるほど。 さすがにキュートなラブコメ、ではなかった。ほんわか ほっこり 微笑ましいお話。途中、主人公と一緒にハラハラドキドキしながら夜の道を歩いて露子さんを案じたり、クライマックスでその露子さんと婆やの笑い声につい私も微笑んでしまったり。 うーん、漱石らしからぬこの雰囲気、やはり「キュートなラブコメ」なのか? タイトルが絶妙。 - 2026年1月27日
坂の中のまち中島京子読み終わった図書館本文豪ひしめく坂だらけの町の連作短編。 なんとなく気になって手に取った。 「隣りに座るという運命について」という短編に見覚えが。パラパラとめくってみると、案の定、他のアンソロジーで既読だった。 フェノロサや江戸川乱歩やら、最近読んだ作品絡みのお名前が次々と登場。 志桜里さん始め風変わりな人たちと、「風変わりな人たちと、書物がいろどる ガール・ミーツ・幽霊譚」とあるので、これは私もこの作品もしくら 誰かの何かに呼ばれたのかも、と思うことにした。 乱歩『D坂の殺人事件』の別解、遠藤周作『沈黙』の切支丹屋敷に埋まる骨が語ること、安部公房『鞄』を再現する男との邂逅。 個人的には十分楽しめた。 著者の『夢見る帝国図書館』が好きな人にはおススメ。 - 2026年1月26日
グロリアソサエテ朝井まかて読みたい - 2026年1月22日
セヴン・ダイアルズアガサ・クリスティ,山田順子読み終わった買ったそろそろ読もう、と思っていたところ、 Netflixでのドラマ化配信 という誘惑。 迷った末にその誘惑に負け、先にそちらを観てから読んだ。 話の筋、犯人もわかっているのに微妙にドラマとは違う人物設定や状況に、 何がどうなっていくのだろう? もしや犯人はドラマとは違うの? という好奇心でページを進めた。 クリスティらしいドタバタ コミカルミステリなのだが、クリスティを読んでいる感じがしない不思議。 ドラマは 全くの別物、というわけではなかったけれど、違うもの、という感じだった。 基盤は同じなのだけれど。 ドラマはヘレナ・ボナム・カーターをどうにかして使いたかったのかな?ヘレナのために内容改編、という印象。ロレインの描写は全く逆だし、バンドルとジェリーの仲もなぜそういう関係にしたのだろう? やはり、原作は原作、だな。クリスティ作品の中では評価も質もあまりよくないみたいだけれど、私はドラマよりこちらの原作の方を断然評価する。 セヴン・ダイアルズの同志となったバンドルと、セヴン・ダイアルズそのもののその後の物語も読みたいと思うが…なさそうだ。残念。 残念だから同じ館で事件が起こり、バンドルやビルも登場するという未読の『チムニーズ館の秘密』も読もう。 バトル警視とケイタラム卿がほんわか良い味。 - 2026年1月19日
秘仏の扉永井紗耶子読み終わった図書館本法隆寺夢殿・救世観音像。 廃仏毀釈。 二百年以上封じられた「秘仏の扉」を開けた、五人の男たちの物語。 その厨子を開き、対峙し、葛藤し、守る。 連作短編。 小川一真、九鬼隆一、フェノロサ、定朝、岡倉覚三。そして、最後に町田久成。これは構成の妙だと思う。 「流れ込んで来る人と文物の波の中で、かき消されることのない強さとは何か。これから先の千年、遺すために何を為すべきか」。 久成の言葉が感慨深い。 私はいまその千年の中にいる。一日本人として、守るべきもの、こととは。矜持とは。 ダメ男クズ男列伝、ではあったが、なぜか憎めない男たち。岡倉覚三(天心)の妻 基子ではないが「赦したというよりも、呆れ」る、「そういう人なんです」。フェノロサも、九鬼も。 救世観音始め、人物やら事件など、ネットで検索しながら照らし合わせて読んだ。チラッと登場して岡倉に強い言葉を放った黒田清輝にスカッとした。 久しぶりに、最後まで読み終えてからまた最初のページに戻った。
- 2026年1月17日
らんたん柚木麻子読み終わった買った苦手克服後の柚木麻子、長編小説だ。 『BUTTER』とどちらを読もうかと迷ったのだが、帯にある 村岡花子、柳原白蓮、津田梅子、大山捨松などといった名前にまたまたミーハー魂が。 中盤まではたのしく、夢中で読んだ。 平塚らいてうなど「青鞜」の時代辺りが個人的にはやはりピーク。それ以降はもう…なんていうか、河井道 の洗脳に思えて。 ガチガチ、ゴリゴリのフェミニズム大河小説。 シスターフッド。 十年以上も前だが、娘の中学受験で恵泉の説明会へ行ったことがある。残念ながら私も娘も恵泉という女子校に全く惹かれなかった。その理由がこの作品で朧げながらわかったような気がする。柚木麻子が苦手だったのも、たぶん。 道の元を去って行った人物達に私は近い。 瀬戸内寂聴がこの河井道という人物を描いたらどうだったのだろう?とも思った。伝記小説として。 平塚らいてう、与謝野晶子、山川菊栄、市川房枝、伊藤博文、徳冨蘆花に有島武郎、太宰治、GHQやら白州次郎…次々に出てくる錚々たる面々。 私は道の傍らでずっと飄々としながらも優しく強く見守り続けた新渡戸稲造という人物をもっと知りたくなった。ワニの名前にまでなるんだから。 そして。克服したはずの柚木麻子だけれど、再びの苦手感を覚えてしまった。でも、いずれ『BUTTER』は読みたいと思う。 書きたいこと、言いたいこと、思うことはまだまだたくさんあるのだけれど、ここに記すにはあまりにも毒になりそうなので自分の胸に留めておきます(^-^) 久々の700ページ超。それだけ読み応えはある作品だった。 - 2026年1月14日
- 2026年1月13日
わたしたちの図書館旅団ジャネット・スケスリン・チャールズ,高山祥子かなり久しぶりに新刊書を予約して買った。 『あの図書館の彼女たち』の著者の新作だもの! でも、読むのは少しお預け。 いまちょっと分厚めのものを読んでいるのでね。
- 2026年1月13日
三人書房柳川一読み終わった買った賛否両論、どちらかというと否の意見の方が目につくのだが、私にはとても好みで愉しい読書時間だった。 のちの江戸川乱歩となる平井太郎が二人の弟と共に開いた 古書店《三人書房》を舞台に繰り広げられる推理。 松井須磨子に宮沢賢治、高村光太郎、という文字に私の近代文学ミーハー魂は掻き立てられた。 虚構と事実を程よくミックスした連作小説。 若き日の平井や井上と一緒にわくわく。 小説、なのだから、 小説として、その虚構、妄想を十分愉しく時代も人物像も味わえた。 お栄と大観の[秘仏堂幻影]が印象に残る。全編を通して宮武外骨 という人物に興味を覚えた。 著者は史上最高齢の69歳で第18回ミステリーズ!新人賞を受賞。「あとがき」にあったように 雨情や啄木を扱った続編をぜひとも読みたい。
- 2026年1月11日
夜更けより静かな場所岩井圭也読み終わった「本の読み方は人の数だけある。だから読書は面白い。もしかしたら、わたしたちは常に家族や友人や職場の人と、読書会をしているのかもしれない。課題図書は、おのおのの人生だ」 ・ 誰かにとっては取るに足りない一冊だったとしても、自分にとっては大切な一冊になることがある。 「本の読み方は人の数だけある」のだ。「だから読書は面白い」。「課題図書は、おのおのの人生だ」。 そうなのだ。 共感だけが読書ではない。 みんなが読むから私も、ではないのだ。 今更ながら読書の原点というか、生きてゆくことへの原点、のようなものを思い出させてもらえた作品。 ラストに『長距離走者の孤独』を持ってくるところにもシビれた。個人的に思い出のある作品だったので。 自分にとっての『真昼の子』を求めて、私もまだまだ これからも、読む。 ・ ⭐︎単なる疑問、というか備忘録: 古書店ものはなぜ叔父・伯父と姪、というものが多いのか?『森崎書店の日々』もそうだったし、最近読んだ『古本食堂』は大伯父さん。そして、大学生の姪。特に今回はこの『古本食堂』と被る雰囲気があった。 ⭐︎逃げ場、隠れ場、だった「深海」が、みんなの居場所になってゆく物語性が心地よかった。 そんな 逃げ場であり居場所である「深海」をきっと吉乃は守っていくだろう。そうであってほしい。私の帰れる場所としても。 - 2026年1月8日
夜更けより静かな場所岩井圭也読んでるp063. 「他人がどう言おうと、自分にとって大切だと思える一文に出会うために、わたしは本を開く。」 私も同じだ。 他人にとってはつまらない一冊だったとしても、自分にとっては大切な一冊になることがある。そういう作品に出会うために、私も読む。
- 2026年1月8日
殺人者の顔ヘニング・マンケル,Henning Mankel,柳沢由実子読み終わった買った気になっていたヘニング・マンケル。 今年は読むぞ!と決めていた。 何がいいか?やっぱりヴァランダー? それならシリーズ一作目から、と手にした。 妻にも娘にも去られ、痴呆の老父を抱え、食生活は乱れて激太り、減量もうまくゆかず酒で失敗。容貌はさえない中年ダメ男のヴァランダー。 重く暗い雰囲気漂う北欧のイメージとは少し違う。 絡む事件は移民問題、かなり社会派で硬派な印象。 けれど、私としては、これは警察小説、ミステリー、というよりもヴァランダーを軸としたヒューマン小説のように感じた。 ただひとつ、腑に落ちないというか、解せなかった謎というか…それは、ヴァランダーも言っていたように、なぜ、犯人の二人はあんなに執拗な凄惨なまでの暴力を持って夫婦を殺害したのか、ということ。なぜ、それほどまでの暴力を?それだけがヴァランダー同様、わからないまま、私の中にも未決の澱として残った。 そして、移民問題のやるせなさというか何というか… 近しいことがいまの日本にも迫っているかと思うと。なんとも複雑。 ・ 他にもシリーズものをいくつか追いかけ中なので、このシリーズ——ヴァランダーという人間は ゆっくりのんびり追いかけてみようと思う。 - 2026年1月6日
ねじの回転ヘンリー・ジェイムズ,小川高義読み終わった買ったうーん。 難解と言えば難解。 けれど、どこをどう切り取っても明確な答えはなく、いくつかの謎が出てきては、ぼかされ、ふわふわとどこかへ行ってしまう。語り手の女教師「わたし」が語る話自体が幽霊のように実態がない。モヤモヤ感は拭えない。 そんな故の難解なのかと思うなくもない。 モヤモヤ、ふわふわ。 だからその先が、全体像が、気になってページを繰るし、世の中に様々な考察が飛び交うのだろう。 明確な答えがないだけに、あらゆる見方ができるなぁ と思う。 たぶん、読むたびに新しい発見、新しい作品になるのでは? 読み手の解釈、だ。 ねじを巻き、あらぬ方向に回転させたのは誰なのか? 読んでも読んでも答えは出ないだろうが、それを楽しむ作品なのかもしれない。 幽霊は… これまた永遠の謎。
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