

かおり
@6kaorin5
2025.07.24から はじめまして こんにちは♪
7月分からの記録。
読書メーターと併用しています。(7月以前のもの、約10年分はこちらに記録しています)
8月からnote始めました。
- 2026年5月18日
本の読み方平野啓一郎読み終わった再読再読。 本は「先へ」ではなく、言葉の森を「奥へ」。 「感想は」「生きている限り、何度も更新されるもの」。 そして、モンテスキューの二十年。 などなど、今回付箋を貼ってみた箇所も、数年経てば剥がされるかもしれないし、また違う箇所に心が動くかもしれない。 前回は飛ばし、斜め読みしていたらしい三島の『金閣寺』と著者の『葬送』を精読したくなった。
- 2026年5月17日
燻る骨の香り千早茜読み終わった買った「執着」の意味。 「死してなお優雅な香りを漂わせようという人間の顕示欲のことだ」。 前作で朔の言っていた「正しい執着」とは「赦し」、の答え合わせができたような…? 香りシリーズの前日譚にして最終作。 二十代の朔、というより丹穂と真奈 姉妹の物語だが、その姉妹・一族の秘めた「嘘」と香りを通して知る朔の原点。 そこにはいない者の 薫り香って満たし、重く残る、執着。 そして、赦し。 まだその先の物語を読みたかったがシリーズ完結。『透明な夜の香り』からまた読み返してみたい。 以前は気づかなった朔の言葉の背景がわかるかもしれない。 - 2026年5月9日
ほろよい読書 おかわり一穂ミチ,奥田亜希子,朱野帰子,西條奈加,青山美智子読み終わった『ほろよい読書 おかわり』。 「おかわり」の文字に気づいたのは図書館から帰ってから。ということは一冊め(一杯め)があるのだろうが、今更感。 「お酒」をテーマにした短編アンソロジー。 「ほろよい」と謳うわりにはやや重め深めな味わいで良質な作品群。 西條奈加「タイムスリップ」が日本酒の蘊蓄も込みで好みの作品。 奥田亜希子、一穂ミチ、初読みだったが、いい感じにほろ酔い。 そして、内容的にはあまり好みではないし、お酒より牡蠣がフィーチャーされている感が否めないのだが、なぜか妙に一番残っているのが朱野帰子「オイスター・ウォーズ」。 - 2026年5月9日
とにかく散歩いたしましょう小川洋子読み終わった買った思った以上にポジティブで、 終わわずクスッとしがちなユーモラスな感じだけれど、哲学的な雰囲気も漂う。 文章はシンプル、端的丁寧、なのだが、ちょっとした一文を読むのにとても時間がかかってしまうことしばしば。同じ箇所を2〜3回行ったり来たりしてやっと飲み込めるというふがいなさ。 私の理解力の無さかもしれないが。 言葉の向こう側、を知る時間、というのかな。 表題作「とにかく散歩いたしましょう」のラブにロックオン。私も犬と生活しているのでね。涙。 外出してもすぐ「家に帰りたい」心情。私も同じことを母に言われたなぁ。 津村記久子さんの「解説」まで含めて、ほんのり柔らかく素敵な一冊。 - 2026年5月1日
- 2026年5月1日
日日雑記武田百合子読み終わったヒビザッキではなく、「日日雑記」は、ニチニチザッキと読むという。著者の娘で写真家 武田花が あとがきで触れていた。そのニチニチザッキの中で彼女はHと記されいる。 何気ない「ある日。」の連なりエッセイ。 日々の出来事、会った人、食べたもの。失くした人たち。 無駄のない魅力的な言葉たち。 研ぎ澄まされた、洗練された感性に文章。 才能だな、と思っていたが、先のあとがきに 「文章のたった一箇所の「てにをは」をどうするか、一晩中考えていた」「ことばには厳しかった母です」とあった。 徹底してこだわった人の言葉なのだ。 背筋が伸びる。 - 2026年5月1日
- 2026年3月28日
やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェジョン・ストレルキー,鹿田昌美読み終わった書店へ行く度、レジ待ちの度、横に平積みされているので否が応でも気になっていた作品。 とうとう今回思いきって手にしてレジに並ぶ。 そうだとは思っていたけれど…小説のカタチを借りた自己啓発本。 思ったより、可もなく不可もなくな。 思ったより、フツー。(あくまでも私にとっては) 「人生は素晴らしい物語なんだ。ただ、ときどき自分が作者だということを忘れてしまう。私たちは何でも好きなように書けるのさ」。 right now! 結局は好きなことを好きなように、後回しせずに今すぐに、というね。 村上春樹みたい、という感想もよく見かけるが、シチュエーションが村上春樹風、ふう。 内容とは全く関係ないが、パイが食べたくなった。 - 2026年3月20日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった「目の前の大切な人に対して自分を使い切る」。 いい意味で自分の中の様々な感情、意見、思いが 引き出され、煽られ、かき乱され、ぐちゃぐちゃにされた。 「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」。 世代も立場も異なる3つの3つの視点で語られる「操られる物語」。 澄香や すみちゃんほどの熱量もなく、積まないし、SNSも傍観、極めてゆるい推し活をしている私だが、それでも痛くしんどい物語だった。 何を信じ、何を信じないべき、なのか。 自分が恐ろしい世界にいる錯覚。 政治や宗教が絡んできた辺りは少々閉口したが、病み、我を見失い始める三人の臨場感は恐怖。じわじわと迫り来る怖さ。本人たちはむしろその境遇に自ら踏み込むという、恐怖。 「目の前の大切な人に対して自分を使い切る」、その言葉が痛切。見極めは大事。 今朝、タイムリーに Xでちゃみする のような布教postをしている地方住みの女子学生を見かけた。今までならスルーするようなpost。だが、今朝はそのpostを見て、読んで、複雑な気持ちになった。と同時に、どうかそれ以上その物語の深みにハマらないで!と思う自分がいた。そこで留まれ、と。 でも。 彼女には彼女の、狭めて行きたい物語やアイデンティティの確立なんかがあるのかもしれない。ちゃみするのように。
- 2026年3月19日
- 2026年3月12日
読み終わった社会で生きる自分、社会と繋がる自分。 自分らしく、ではなく、自分を生きるということ。 青山作品三作目。 いつもながらのそれぞれが微妙に繋がる連作短編。 人気作みたいだが…既読作品中、私としては本作が一番、ごめんなさい、でした。 悩み躓いている人たち。これからの人生を前向きに生きて行くがための人物描写だとは思うが、ニートな彼以外の人物たちのウダウダ感、煮え切らなさ、文句の言い様、というものが理解はできるのだけれど、私には合わず。イライラ。ザラついた印象。 前回読んだ『月の立つ林で』の方が筆致も内容も研ぎ澄まされていたかなぁ…と。 とはいえ、時々ホロリとさせられたり、前向きに生きてゆく姿勢にチカラを貰えたりはした。 - 2026年2月20日
貸本屋おせん高瀬乃一読み終わった文化年間の江戸は浅草。 両親を早くに失った本の虫、おせん。女だてらに貸本屋を営む。板木盗難や幽霊騒ぎ、幻の書物探し…様々な事件に巻き込まれ捕物帖的。 艶っぽい場面もわりとあり、描写や感覚が男性ぽいのだが著者は女性だった。 「うつつ善人も悪人も、同じ本を見て笑い悲しむ。ときに憤り、あきらめ、それでも次の丁をめくらずにはいられない」「一度読まれた本は忘れさられて、みな現に戻っていく。本なんて、そんなもんだ。だから、本を守らなければならない」。 本好きに時代もへったくれもない! おせんの物言いやキャラは好きではないが、箸休め的に読む時代物としては十分に楽しめるし続きも読む、と思う。 天涯孤独の少女ものにありがちな しなやかでたおやかなヒロイン像ではなく、おせんは逞しくて がらっぱち。さっぱりさを装いつつも、ある意味女を武器にしている風なところもチラホラ。サクッと読める軽めの時代小説。 正直、品はよろしくないかと😅 私の地元深川周辺の、馴染みある地名が飛び交うので、個人的には まぁ、それだけでも楽しいかな。 - 2026年2月18日
- 2026年2月14日
駐車場のねこ嶋津輝読み終わった嶋津輝のデビュー作「姉といもうと」を含む短篇集。 単行本『スナック墓場』を改題、らしいが、なぜ、改題?「駐車場のねこ」の方がイマドキだから? まぁ、それはさておき。不思議な読後感のある作品群だった。 普通だけど普通ではない人たち。何か起こりそうで起こらない。シュールな世界観。妙な中毒性がクセになる。デビュー作とのことで確かにまだ筆致は安定していなくて粗く、ちょっと読みづらい部分もあったのだけど、登場人物や雰囲気に既に『カフェーの帰り道』の片鱗があるかな。「ラインのふたり」「カシさん」「姉といもうと」が好み。 - 2026年2月12日
血と笑いとエロスの絵師 岩佐又兵衛 (とんぼの本)山下裕二,辻惟雄読み終わった『奇想の系譜』の副読本として。 写真がモノクロで…と思っていたところ、図書館で本書を見つけ借りてきた。 副読本として、と思ったが、『奇想の系譜』の又兵衛の項を更に詳しく、という感じ。何より、やはり、カラーの又兵衛、「山中常磐」を見られたのはよかった。 写真とはいえ、絵巻物十二巻も。浄瑠璃の烏天狗とか好きだなぁ。辻氏が又兵衛を研究するに至る経緯や山下祐二氏との対談からの「その後」、そして、国宝となった舟木本。又兵衛ワールドを堪能。髪フェチやらエログロ、デロリ。スタジオ・マタベエ、なるほど。 - 2026年2月11日
月の立つ林で青山美智子読み終わったささくれだって、トゲトゲしがちな私のココロには優しくあたたかすぎて。 毛羽だった言葉、感想なんて、ちょっとね。 見えない何か、見えない誰か、そういうものに支えられ、繋がって。 気になっていた作品。娘が読んでいたので借りた。 5つの連作短編集。 月に関するポッドキャストを軸に、それぞれの日々が紡がれ、繋がってゆく。見えない、知らない誰かに支えられているように、私も誰かの何かになっている、と信じたい。新月も昼間の月も、見えなくてもある。この作品を読み終えた人がきっと皆するように、感じるように、私ももれなく月を見上げたくなった。 五章「針金の光」が個人的には色々と重なる部分があって印象に残っている。 「ひとりの時間が欲しい」、「ひとりの時間を持つことと孤独は別のものよ」。 minaにもリリカにもなれず宙ぶらりんな状況の自分にもどかしさを感じつつも、何となく見えてきた答えというか。「月は静謐、月は儚さ。でも月は希望で、月は奇跡。」 生きていれば、ぐるぐるしながらも、いつかはどこかにたどり着けるだろう。 生きてさえいれば。 ・ タケトリ・オキナ は誰なのか?大体の予想はついていたけど、そっちだったか〜 ^^;
- 2026年2月11日
- 2026年2月11日
グロリアソサエテ朝井まかて読み終わった「民藝」。 その世界を切り拓いた者たちの物語。 柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎。三人の関係性に加え、宗悦の妻、兼子、取り巻く人々、語るサチの日々をユーモラスかつ丁寧な筆致で読ませる。 とにかく兼子が魅力的! お料理も美味しそう。 ハットケーキ、私も食べたい。 クライマックス、サチの出自に傾き少し失速感があったものの、そんなサチの微かな希望の光に鼻の奥がツーンとなった。 「ごくありふれたもの。日常のもの。取るに足らぬと見過ごしがちな、ごく普通のものにも一筋の価値はあるのだ」。 その価値を見定める能力を持ち、チカラを信じ、もがき築いた「民藝」への道。熱く清しい。 直前に読んだ『若冲』に比すると… 圧倒的な虚実の妙。巻末の「参考文献」がその妙を物語っているようにも思えた。 とにもかくにも。 兼子あっての宗悦、「民藝」なのだな。 強さと優しさ、おおらかさ。 兼子、天晴れ、という印象。 そして、自分にとっての佳きもの、美しいもの、それを信じてみようかな、とぼんやり思ってみたり。 - 2026年2月5日
グロリアソサエテ朝井まかて買った読み始めた - 2026年2月5日
若冲澤田瞳子読み終わった買った若冲に妻がいた?その妻が自死?そこまではまだよかったのだが… 市川君圭が義弟・弁蔵⁈ それを描くための亡き妻なのか、と思うほどの創作、空想で、なかなか話が入ってこない。 著者の『火定』のような熱量もなく、若冲の絵に対する熱量も魅力も感じられず、ページも進まず。 完全なる小説、として受け止めることができたのならもっと楽しめた、のかも。 「はっきりした事は分からないので通説では生涯独身だったとされているのを作者がひっくり返した創作」 とのことだが、若冲だけならまだしも、市川君圭との関係性も相まって、史実よりも創作の分量が過多な気がして、誰の、何を読んでいるのかわからなくなってきて。 お志乃が語るせいか、若冲の真に迫った気概というか気迫みたいなものも感じられず。 十年待って漸く読んだ私としては少々肩透かしだった… とはいえ、池大雅、与謝蕪村、円山応挙ら当時の京画壇、政治的状況を読むことができたのでよかった、かな。 どうせ創作するなら、ほんのり、微か〜に本当に微かに B L要素を匂わせたNHKドラマ『ライジング若冲』の方が面白かった。 あくまでも個人的意見ですけれど。
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