満天のゴール

満天のゴール
満天のゴール
藤岡陽子
小学館
2017年10月26日
1件の記録
  • kasu.
    kasu.
    @11uyksm
    2025年8月25日
    舞台は星空が美しい医療過疎地。 人生のどん底のシングルマザー、人生に責められ続ける医師、人生を諦めている老女。 3人の出会いが、人生を変えてゆく。 希望をもたらす、人間味溢れる医療小説📕 〜 生とはこんなにも切なく、死とはこんなにも温かい〜 身勝手な理由で実家へ帰っておいて、実の父が怪我で入院して面倒見なきゃいけないとなったら東京へ帰ろうとする奈緒。おまけに兄か兄嫁に迎えに来てもらって、父の面倒を丸投げしようとする。この時点でこの人に対してあまりいい印象ではない🙅‍♀️ (P40.P43) 子供の駄々こねみたいな事を兄と夫にしていて、段々とイライラしてくる。そりゃ不倫相手から「もっと大人な対応しましょうよ。」と言われるわけだと呆れる。(P45.P47.P63.) 妻であることに安心しきって、若さや女としての価値が目減りしていることに鈍感で自分を磨かず、危機感もなかった。(P89.P88.) これに関しては私も自分磨きを怠っているから同感。夫婦とはいえ、やっぱり女であることを忘れてはいけないなと感じる時があるから、これは忘れちゃいけないよなぁと反省。 「もう帰れよ!」(P90) ここで涙腺緩み第一波🌊泣けた。十歳の子がしっかり自分の行く道を決めて、守るべきものを理解してる。奈緒にとって心強い存在だろうなと感じた。 「親ってね、自分が持てなかったものを子供に持たせたがるものなのよ、厄介なもんでね。」(P181) これは本当にそう。厄介。けど理想を押し付けてくるのはこの負担だから、程々にして欲しい。と、ここは激しく嫌悪。 インフルエンザって本当に舐めてちゃいけないなと改めて思わせる場面。(P182) 「そうか。じゃあ今日のこと、憶えていてくれないか。」(P214) 涙腺緩み第二波🌊号泣😭十歳の少年には酷じゃないかとも思うけど、これも大切な事実。こんな体験をした子は絶対心の優しい人になるよ…と涙が止まらなくなった。 衝撃の伏線回収💥(P225) 多分、涼介と奈緒と同じ気持ちだったと思う… 子供が感じる幸せは貧富の差とは比例しない〜…自分を大切に想う大人が両手を広げ、全力で守ってくれているのであれば〜…その子供は不幸ではない。(P234) 子供がいる身からすれば、お金があったほうが幸せにしてあげれられると思いがちだけど、愛や接し方の方が大切だよねって。プライスレスな物の方が子供の気持ちを満たしてあげられる。これは肝に銘じます…。 「誰にも救ってもらえないのなら、あなたが救う人になればいい。救われないなら救いなさい。」(P236) 涙腺緩み第三波🌊号泣😭 帯にも書いてあったこの台詞。凄く名言だなと思った。救ってもらえないと被害者ぶって不幸な人間だと思いがちだけど、代わりに誰かを救えば希望になる。こんな名言もっと早く人生で出会いたかったよ… 早川と三上の対話(P261) 涙腺大崩壊😭😭😭😭😭😭 ここから先のお話はもう涙無しじゃ絶対に読めないくらいに大号泣。読了後も余韻が凄いので涙が止まらず。この本は絶対に外では読まないでくださいってお知らせが必要だと思います。そのレベルで感動しました。
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