統一教会・現役二世信者たちの声

2件の記録
- つたゐ@tutai_k2025年8月12日読み終わった「宗教」や「信仰」ってなぜか一方的に断罪されがちなんだけど、ここで現役二世のひとびとが語っていることって、別に「宗教」や「信仰」以外にも置き換わるものだなというのをまず最初に感じた。「信じる」ということは宗教を名乗り信仰の形式をとっていなくても、さまざまな名称・ベクトルで行われていて、それは別に「宗教」だけじゃないんだよな。 ここでのやり取りって信仰心を問われている、というよりは、「なぜその思想を(それでも)信じ続けるのですか?」という問いに近くて、それはたとえばリベラル思想・フェミニズム思想だって同じように問われるべきものだ、と思った。そして自分にとって「正しい」とされる大枠があるがゆえに、その「正しさ」が誤ったときどう折り合いをつけるか、とか。 これは問題(宗教差別)を普遍化しちゃおうという話ではなくて、「(宗教は)何も信じていない」という人の「信じる」の方向性が「正しい」、宗教として「信じる」人の方向性は「正しくない」という二元論に落とし込まれたいびつさを見るような本だったなと思う。 そしてたぶんこの本を読む人の多くは自分たちが落とし込んでる宗教/非宗教の二元論には気づかない、ということとか。
- つたゐ@tutai_k2025年8月11日読み始めた「私たちは左右どちらかの道を歩むことを選びたがる。そしてその先に「正しさ」と言う壁を作り、壁の外にいる他者を「わかり合えない人たち」とすることによって、自分を守ろうとする。 私たちは正しいことを知りたいのではなく、自分が決めた「正しさ」を信じたいだけなのではないだろうか。「正しさ」で作られた壁は今や社会の至る所に張り巡らされ、人間を分断の道にいざなう。このSNSの時代において、その流れはますます顕著になっているように思われる。私も正直に言えば壁の外に出るのは怖い。しかし今はありったけの勇気を出して、壁を乗り越え、その向こうの言葉を聞いてみたい。」 (p.23)