女たちの戦争責任

女たちの戦争責任
女たちの戦争責任
東京堂出版
2004年9月1日
2件の記録
  • ユウキ
    ユウキ
    @sonidori777
    2025年8月13日
    満州事変-日中戦争-太平洋戦争という「十五年戦争」の中で、女性たちがいかにして戦争に加担して行ったかを「銃後」の主婦たち、女性作家たちを辿りながら描いていく。 戦地に赴いて悲惨な死を見ながらも大東亜共栄圏という幻想に聖戦という目線から逃れられない作家、良妻賢母と母性というジェンダー強化で戦争に加担していく主婦、また、女性解放というフェミニズムですら戦争に利用されていく仕組みにゾッとする。 「あの戦時中に、我が生活を守ることと戦争協力が一致した時、行動してしまっていいのかという疑問が依然目の前に横たわっている」という一文が本文にあったが、 戦争機運醸成のために女性が利用され、また、積極的に加担していく様はその仕組みを知っていてもなお、生活を人質に取られた場合には現代においても逃れられるだろうかと自問してしまう。 また、戦争協力した作家や俳優たちはほぼそのことを省みることはなかったというのも、日本全体に通じる戦後の態度だと改めて感じた。
  • はな
    はな
    @hana-hitsuji05
    2025年8月13日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved