道徳感情論

道徳感情論
道徳感情論
アダム・スミス
高哲男
講談社
2013年6月1日
3件の記録
  • ゆげの
    ゆげの
    @hoochaa
    2025年9月19日
    いつか読もうと思いながら逃げていた本。積読が無くなってしまったので仕方なく読んだ。 長かった……。通常の小説と比較してページ数が2倍ほどあり、1ページの文字数は1.2倍ほどあり、内容が難しくて読む速度が1/3になっていたため、通常の7倍以上の時間がかかった。しかし、本来は1年かけても良いくらいの内容だと思うのでそういう意味ではかなり雑に読むこととなった。 内容を簡単にいうと、人々は共感という現象に基づいて他人と翻って自分を評価するよ、みたいな話なのだが、例えば「報酬が与えられるのは、他人からありがとうと思われるようなことをしたとき」という内容を3ページくらいかけて書いたりしているので、目が滑るし全然進まないのである。 個別の主張が難しいというよりは、むしろ一見簡単な沢山の主張をどう因果づけるかという、関係性の説明に文量を割いている。 そして、一つの原理を派生させながら現状を説明するというよりは、むしろ観察事例から帰納的に主張を導き出す手法だった。そのため、「一般的に〇〇と考えられる。しかし××という例外もある。ということは△△なのである。ただそう考えると、」のように正解と不正解を行き来するような文章で、分からなくなってしまう。 道徳感情と言うくらいだから、心理っぽい話かと思ったが、社会学や法学っぽい話だった。刑法の趣旨のような話をしているところがかなり長めにあった。リヴァイアサンを思い出しながら読んでいたら、最後の方で批判されていた。 附論として、言語の形成に関する考察があった。言語ごとで複雑性に差があることについての考察もあり、(日本人はあまり考えないところなので)ヨーロッパ人ならではの視点で面白かった。
  • ゆげの
    ゆげの
    @hoochaa
    2025年9月1日
  • 益田
    益田
    @msd
    2025年8月18日
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