ここすぎて水の径

ここすぎて水の径
ここすぎて水の径
石牟礼道子
弦書房
2015年11月1日
3件の記録
  • 福藻
    福藻
    @fuku-fuku
    2025年4月30日
    移住前に買ったさいごの本。信頼している本屋で、これからのお守りになるような本を探していたときに見つけた。目次をひらくと「湖」というタイトルが目に入り、これだ、と思った。大きな湖のある町に移り住もうとしている今、この本が手元にほしい。 熊本では、湖と言えば江津湖だった。写真2枚目。長っちょろい湖で、ぐるりには芝生広場や遊歩道、動物園なんかもあって週末はけっこう賑わっている。スワンボートにも乗れる。ところどころでぽこぽこと地下水の湧き出る市民のオアシス。私もここで友だちと散歩したり、甥っ子と水遊びをしたりした。この湖のほとりで、晩年の石牟礼道子はものを書いていた。 見慣れた江津湖も、石牟礼道子がことばにするとまったく違った景色に見える。こんなにも神秘に満ちあふれた場所だったとは。よく知っているつもりでも、なんにも知りはしないのだ。自分の小ささを思う。もう一度江津湖を見たい。 ちび、ちびとひと月かけて読んだ。ゆっくり読めば読むほど味わい深く、一気読みなんて勿体なくてできない。ちょうど、こないだそういうチーズを食べた。箸の先でちょん、と掬ってほんの小さなかけらを舐める。そして白ワインをひと口。なんとも至福の時間だった。あの感じとよく似ている。じゃあ、この本を読みながらあのチーズを舐めたら……?と、わるいことを考えている。
  • DMK
    DMK
    @DMK_penguin
    2025年4月30日
  • 福藻
    福藻
    @fuku-fuku
    2025年2月9日
    4年目の結婚記念日に。熊本を離れる前だから、石牟礼道子の本を。目次に「湖」とある。この春から湖のほとりで暮らす私たちに良い。
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