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福藻
福藻
福藻
@fuku-fuku
湖のそばで暮らしています。だいたい家にいて、たまに本屋で働いています。
  • 2025年7月2日
    詩が生まれるとき
  • 2025年7月1日
    そこから青い闇がささやき
  • 2025年7月1日
    EQ こころの知能指数
    EQ こころの知能指数
  • 2025年6月27日
    自分にやさしくする生き方
  • 2025年6月16日
    彼岸の図書館
    彼岸の図書館
  • 2025年6月16日
    そこから青い闇がささやき
  • 2025年6月14日
    へろへろおじさん
  • 2025年6月10日
    ダキョウソウ
    ダキョウソウ
  • 2025年6月8日
  • 2025年6月6日
    生きのびるための事務
    生きのびるための事務
    知った先:さとゆみさんの「本という贅沢」
  • 2025年6月5日
    週末のアルペジオ
  • 2025年6月3日
    とまる、はずす、きえる
    とまる、はずす、きえる
  • 2025年6月3日
    新版 散文
    新版 散文
  • 2025年5月28日
  • 2025年5月27日
  • 2025年5月22日
    毎日読みます
    毎日読みます
  • 2025年5月18日
    自分で「始めた」女たち
    自分で「始めた」女たち
  • 2025年5月15日
    ケアと編集
    ケアと編集
  • 2025年5月15日
    オズの魔法使い
    オズの魔法使い
    児童文学というものをまったく読まないまま大人になった。だからこそ今、小さな私に読んであげるような気持ちで読んでいる。小さな私は物語の世界に新鮮に驚き、喜び、自分でも気づかなかった本当の気持ちに気づいて泣く。児童文学を読むことは、今の私にとって何よりのセルフケアになっている。 小さな私には物語が必要だった。今いる世界が全てではないと知ることが絶対に必要だったのだ。読むことをとおして、居場所がなかった小さな私に、ここにいてもいい、そのままでいいと伝えたい。私自身が私にとっての居場所になりたい。 初めて読む『オズの魔法使い』も、小さな私と一緒に楽しんだ。ひとの善意に触れるたび、その一つひとつに心から感動するドロシーが愛しい。受け取った善意を勇気に変えていく姿も愛しい。私はと言えば、差し伸べられた手を何度跳ね除けてきたことか。真っ直ぐなドロシーに憧れる。他の訳でも読んでみたい。
  • 2025年5月13日
    橙が実るまで
    橙が実るまで
    幼い頃の自分の声に耳を傾けるように、久子さんは言葉を紡ぐ。文体は淡々としているけれど、ここまで真っ直ぐに書くのは苦しい作業だったんじゃないか。そこに、倫子さんの写真がやさしく寄り添う。淡く、影のある写真。古いアルバムをめくっているような気持ちになる。 彼女たちの言葉と写真にふれて、私自身の記憶がよみがえる。誰にも見せられない、深いところにあるどろっとした記憶。あたらしい土地で暮らしはじめて生まれ変わったような気持ちでいたけれど、まだまだ過去に縛られている。移住して2か月。穏やかな湖を眺めながら、ただただ、心に波風を立てないように過ごしてきた。でも、湖にだって、荒く波打つ灰色の日はある。見たくないことから、目を背け続けることはできない。 久子さんの母親は、久子さんが中学生の頃に蒸発した。そして、何十年も経って、我が子のもとに戻ってきた。認知症の症状が現れはじめた母親に、久子さんはこう尋ねる。 「なんで殴るような人と結婚したと?」 私もいつか、母にそう尋ねる日が来るような気がする。
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