オートエスノグラフィー・マッピング
3件の記録
- ワット@watt2025年10月29日読み終わった社会学界隈では、このマッピングシリーズがある程度の重さを持っているらしい。確かに入門書としては最高だ。オートエスノグラフィーは、自分自身のことを研究していく手法で、従来は客観性が乏しいので研究の範疇に入らなかった課題を取り上げられる。多様な広がりを持つ個別の使い方について、いくつかの方向性の中で位置づけている。 自伝すれすれの人生語りみたいなもの、自分のモヤモヤした記憶を誤認も含めて客観的に振り返るもの、論文という形式にとどまらず芸術表現を含めて表出していくものなど、相当バラバラだけれど、手法の奥に共通点がある。nが大きい・小さいという問題とは違う何か、真実があるという強い思い。それが研究になるのなら面白い。私にも資料で裏付けられない、私しか承知していない重要なものが自分の引き出しの奥に眠っている。どうにかしたい、そのよすがになった、と思いたい。さてどこから始めるか。

