情報を活用して、思考と行動を進化させる

3件の記録
- 夏の季語@natsunokigo2025年3月26日読み終わった自分にとっては当たり前と思うことばかりだったな。奥付け見たら2021年の本だった。その時代にコンサルやってた人の本はすでにもう結構読んできてるからかも。
- ぽぽ@wakio2025年2月11日読み終わった本書は、未知の分野においてプロレベルで情報を調査し、インテリジェンスを得るための方法論を解説している。私は特許分析を含むデータ分析のスキルアップを目的として読んだが、その内容はコンサルティング会社の情報収集手法に近いと感じた。 特に印象に残ったのは、情報収集のプロセスが2段階に整理されている点だ。まず①既存のレポートや資料を読み、基礎知識を急速に身につけること。次に②得たいインテリジェンスに基づいて仮説を立て、その仮説に沿った情報に絞って調査を進めるというアプローチである。この方法は効率的で実践的だが、①の基礎知識の習得に関しては、現在のAI技術、特にDeepResearchのようなツールで代替できる可能性が高く、近い将来陳腐化するのではないかという印象も持った。 内容全体としては、情報収集の基本を再整理したような構成であり、特に目新しさは感じなかった。特許分析という視点から見ると、得たい情報が特許文献に限定されるため、本書で紹介されている方法論は直接的には役立たない部分が多かった。 しかし、非特許情報の収集手法に関しては実践的な示唆が得られた。ターゲット企業の経営情報や市場情報、論文を含めた技術情報などのサーチ手法としては参考になる。今後の具体的な行動として、日経サイエンスのような科学誌の定期購読や、最新技術のニュース、トレンドをキャッチアップする習慣を強化することを考えている。 総じて、本書は情報収集の基本を学ぶには適しているが、すでに情報分析に一定の経験がある人にとっては、新たな発見は少ないかもしれない。一方で、企画系の職種の人や若手社会人にとっては、情報の取り扱い方を体系的に理解する入門書として有用だと感じた。