村木道彦歌集

村木道彦歌集
村木道彦歌集
村木道彦
国文社
1979年10月1日
1件の記録
  • 巽
    @Tatumi
    2025年8月27日
    思想なき声ゆえ澄みて透れるをゆうぐれひくくとりわたるなり フランシーヌのようにひとりであるけれどさらにひとりになりたくて なつ おぼろおぼろひざしはあわくくれがたを 転落ということばありけり なつ真夏葉月八月ガラス越し玉の緒のごと蛙を見たり 過ぎゆきてふたたびかえらざるものを なのはなばたけ なのはなの はな 愛恋や憎悪やいずれともかくも激しき視線もてわれを射よ すてしこと それよりにがきすてられしこともあんずの花さけるころ ややよごれているガラスごしみはるかす金のむぎばた 銀の憂愁 にみはきみばかりを愛しぼくはぼくばかりのおもいに逢う星の夜 ふかづめの手をポケットにづんといれ みづのしたたるやうなゆふぐれ すふだろう ぼくをすててるものがたりマシュマロくちにほおばりながら めをほそめみるものなべてあやうきか あやうし緋色の一脚の椅子
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