梧桐に眠る
3件の記録
読書日和@miou-books2026年1月22日読み終わった舞台は8世紀の寧楽(奈良)、そして大宰府・那の津。 主人公の袁晋卿は実在の人物で、唐から渡来し、漢字音や当時最先端の唐楽を日本にもたらした。 日本から請われ、手厚い待遇を受けた渡来人がいる一方で、 そうではない者たちは、言葉も文化も通じない異国で生き抜くしかなかった。 平城京で天然痘が猛威を振るう中、異なる背景をもつ人々の出会いと葛藤が描かれる。 奈良時代は、仏教が国家に取り込まれ、外来文化が一気に流れ込んだ激動の時代。 自然神を祀る世界観から仏教を国教とする転換は、 現代に起きたとしたら大きな混乱を生んだはず。 道教が日本に根づかなかった理由も、 この時代の政治と人の選択の積み重ねにあったのかもしれない、そんなことを考えさせられる一冊。