詩人なんて呼ばれて

9件の記録
- it_shine@it_shine2025年4月3日読み終わったp.343 動かしがたく常にそこにあるもので、何度繰り返しても常に新しい──それが音楽だし、私はそのように存在しているものが好きですね。音楽とは意味より存在そのもの。存在そのものにどうやって意味を持つ言葉で迫れるか。そのことを僕はずっと考えてきたと思います。
- it_shine@it_shine2025年4月2日読んでるp.222 というのはまったく思いがけないことが出てくるから。意識から出てくる言葉じゃない。もっと深いところから出てきているんだろうなと思う。イメージもそうなんです、最初から。ふだん自分が思い描いたことのないようなイメージがポコっと出てきたりする。
- it_shine@it_shine2025年4月1日読んでるp.87 ジョン・キーツがシェイクスピアを例に挙げながら、「ネガティブ・ケイパビリィ」ということを言っています。ある特定の詩人が持っている非常に独特な資質として。つまり、「詩人はカメレオンだ」とキーツは手紙で言っている。どんな対象の中にも入り込んでそれと同化することができる、だから詩人自体はもっとも非詩的なんだと。太陽や月や海、衝動の産物である男も女も詩的なんだけど、詩人という種族だけはそんな個体としての個性を持たない、詩人は神の創造物の中でもっとも非詩的なもので、自我を持たない、だからこそ、詩を書けるんだ、とキーツは言ってるんですね。そのネガティブ・ケイパビリティを、もっとも持っている本物の詩人がシェイクスピアだと。
- Eunuch@Eunuch2025年3月15日読み終わった前半は読み進めるのに時間がかかりましたが(基礎知識を求められるからだと思います)、後半は一気に読めました。濃厚な一冊。谷川俊太郎と現代詩の並走ぶりを語りで体感できる稀有な本だと思いました。