まなづるとダァリヤ

2件の記録
- 小夜@snowdrop_02026年5月20日読み終わった青空文庫のサイトで読了。 文豪らの文学作品は、学校の教科書で読んだくらいで、然程明るくないが、何かのきっかけがあったときに、青空文庫のサイトで読んでみることがある。 100円ショップで文豪らの作品を使ったデザインのシールを買ったときは、宮沢賢治の「やまなし」を、某局の朗読ラジオでの読み聞かせで話題になったときは、江戸川乱歩の「人間椅子」を読んだ。 今回も、オマージュ作品を読んだことをきっかけに、「まなづるとダァリヤ」の存在を知る。 また、梨本果歩の「家守綺譚」に、主人公の気になる人として、彼が密かに"ダァリヤ"と呼ぶ女性が出てくる。これは宮沢賢治を意識して使っているのか、明治時代の発音がこうだったのか。 宮沢賢治の作品には、表現の比喩に、よく色や鉱石が出てくるが、この話も例外ではない。賢治の独特で綺麗な色の表現を読みながら、こんな空だろうかと想像する。 赤いダリアの強くなる自己顕示欲と、花の寿命の短さによる盛者必衰、最期は人に手折られて持っていかれるという、残酷さ。 その後の、美しい空の色さえ、残酷に感じてしまう。 その場を動けない花と、移動でき、遠い空から俯瞰できる鶴との対比も書いているのだろうな。 まなづるは、白いダリアをどう思っていたのだろう。

