ココアどこ わたしはゴマだれ

ココアどこ わたしはゴマだれ
ココアどこ わたしはゴマだれ
スイセイ
高山なおみ
河出書房新社
2016年11月26日
1件の記録
  • noko
    noko
    @nokonoko
    2025年9月18日
    基本的なさびしさはみんなあると思う。哀しさも。それは人間が生まれたときから持っている一つの要素っていうか。誰でももともとさびしさがあるっていうのは、心にとめておいた方がいいと思う。だからごはんを作ってあげたくなる。 目に見える現実はね、襖がやぶれて、くらーい家の中に暮らしてる家族がいる。体が曲がった人と、その世話をしている家族が、毎日とてもたいへんめ、苦しい気持ちで暮らしている図としてしか見えないかもしれないけど、表面の目で見るとね。でも本当の目玉で見ると、すごく尊いものが見えてくる。人のね。たぶんそこだと思う。それを石牟礼さんはとっても上手に表している。歓びみたいなものが、あるはずなの。生きてる人にはすべて。たとえ薄暗い場所で、そういうふうに生きてても。そういう状況とは簡単に結びつかない何かがあるの。なんか、人のそういうところが見えるとき、ものすごく感動する。そういうことを、描きたいと思う。 今は、スイセイから離れて、違う場所に行こうとしているんだけど、それでもやっぱり毎日、不安になる時間がやってきて、ぐらぐらしたりもするんだ。でも、こんなもんだろうね、きっと。
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