野の花と小人たちハンディー版

野の花と小人たちハンディー版
野の花と小人たちハンディー版
安野光雅
岩崎書店
1997年8月1日
2件の記録
  • 和月
    和月
    @wanotsuki
    2026年4月28日
    元々安野さんの絵が好きで、立川の安野光雅展でお花の絵をもっとじっくりみたい!と思い、本書を購入。展示されていたヒガンバナの絵と共に書かれていた文章にハッとさせられて、本を持ち帰っている時もずっと心に残っていた。 改めて眺めてみると、旅の絵本とはまた全然違うタッチのイラストで新鮮。安野さんの幼少期から画家になるまでの間に出会った数々の野花を紹介している。葉や花や実の間から無邪気に顔を覗かせる小人が可愛らしくて、和やかな心地になる。一方で、絵と共に紡がれる文章は深く、時に現実の厳しさを帯びていて心に響く。 整えられ飾られた花とは異なる自然本来の雑然とした美しさ、侘しさの中に潜む煌めきが随所に描かれていて、とても良かった。 私が目の前の仕事や日常の些事に追われて何も感じずに通り過ぎている道にも、同じように野花達は咲いているのかもしれない。お花屋さんで買った調えられた美しい花は愛でていても、そうした自然の楚々とした美を見過ごしている自覚があり、己の偏った美意識が少し恥ずかしくなった。 以下、心に残った文章の抜粋。あとがきの代わりの野草傷心は全て何度も読みたいと思う言葉で溢れているので、忘れたくない。 「人間のいるところばかりが世界ではない。山の中も、道のそばも、人間があらためて意識しないどんな小さな部分にも、自然は息づいて、目を見はるような世界をくりひろげているのである。」
  • umi 🪿
    umi 🪿
    @um_book_
    2025年3月7日
    “花屋のそれにくらべて、ゆたかではなかったが、しかし、自然のままに咲いたこの花は、ためいきがでるほど美しかった。”
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