メタファーとしての発酵

2件の記録
- Eukalyptus@euka_inrevarld2025年9月25日買った読み終わったサンダー・キャッツの発酵の本はどれも高いのでお手頃な本書を先に読むことにした。 最近、あるものの境界を拡げたり、曖昧にするような観念について触れることが多いので、例にも漏れず本書がそういった立ち回りをしている。 菌類の本を好んで読んでいる身からすると、菌というとはさほど悪いものとは思わず、滅すべきものという観念は崩れ始めている。 今や菌というのは不浄で害をなす存在という誤解がプロパガンダのように蔓延っているため、それに対して考え直すきっかけになるだろう。 発酵という言葉がメタファーになることで、あらゆる表現に拡がりを見せている気がする。発酵という概念が認識されていなければ成立しないからだ。そこが面白い。 とにかく読みやすく、安いので是非見つけたり取り寄せたりすると良い。