天の魚
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- Rica@rica_bibliotheca2025年9月30日読んでる図書館で借りた手元に欲しい苦海浄土の東京編とでもいうような一冊. 読み始めたら止まらずどんどん引き込まれていく. 人間は苦しみの極限、絶望の淵にあっても、こんなにも気高く清々しくあれるのか(その一方でまたここまで冷徹になれるのかとも)...そして、ここでも石牟礼道子という人のすごさを感じずにはいられない. どうしてこのような表現ができるのか?いや、表現というような域をも超えた次元からの、うた、祈りを届けるシャーマンのようにも思えてくる. 装画は秀島由己男.