驚異と占有: 新世界の驚き

驚異と占有: 新世界の驚き
S.グリーンブラット
Stephen Greenblatt
荒木正純
みすず書房
1994年4月1日
2件の記録
cookingalone@cookingalone2026年8月23日読み終わったきちんと理解したとは思わないが、ポストコロニアリズムの分析は、西欧の文化の足りないところを指摘し終わる。西欧の言説の権力性、語る対象との非対称性を無視し同化する無自覚さを暴く、みたいなところで、ああ、そうですねという気持ちにはなるのだが、しかし、一歩引くと、それで、何?というか、結局、それもまた、西欧の自分語りなのでは?というか、そういう感じも否定できない。特に、ある意味、強引に文学作品とスペインの侵略の記録を並べて、同一の戦略がある、みたいなことを言われると、いかに良心に裏付けられているとはいえ、少し傲慢が過ぎるのでは、と言いたくなる。そして、日本人の訳者がそれを名著として、讃えてしまって良いのだろうか。いろいろと違和感があった。


