死神とのインタヴュー: 短篇集

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gato@wonderword2025年12月20日読み終わったうっすら、本当にうっっっすらとだけど中井英夫に共通する〈人外〉の思想を感じた。戦中と戦後の断絶から生まれるドッペルゲンガーの幻影、むしろ童話にリアリティを感じるほどの現実。 同時代の帰還兵かのようにオデュッセウスが生々しく感じられる「カサンドラ」、月の捕虜という比喩から押し殺した恋心が仄暗く浮かびあがる「アパッショナータ」、オルフェウスと共に冥界から地上へ戻る道を進んだのは実はペルセポネだったのだと嘯く「オルフェウスと…」が印象に残った。短篇集としての構成が巧み。

