マスタリングTCP/IP-入門編ー(第6版)

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Outreka@tokdtr2025年10月22日技術本IT情報科学インターネット変化の激しいIT技術の知識はすぐに陳腐化されると思われがちだが、全くそうでもない。本書の内容は通信技術の基本的な技術書だ。どうしてインターネットで情報をやり取りするのか、どう暗号化するのか、メタ情報を付与するのかをわかっていると職場にあるモデムやルーターやスイッチに自然と興味が湧くだろう。 情報技術は数学を基礎とした美しい芸術的とも言える緻密さで成り立っている。 昔情報科学を勉強し、IT企業で働いた。 今音楽を作りデジタルで配信、ネットワークしているが、その基礎に情報科学の考え方がある。いま、音楽作品はデジタルコンテンツでもあり、作曲家はエンジニアでもあるから。 もちろん文学、音楽、芸術、教育分野でITを敬遠したり苦手な方はたくさんいる、作品や仕事は素晴らしさと技術への理解が直接関連するわけではない。 だが東浩紀氏が、人文系研究者の仕事のインパクトの小ささを揶揄しつつ、ITから生まれる思想やムーブメントを援護する立場で「未来の人類は、21世紀の哲学者たちはカリフォルニアにいたというだろう」と述べていたのにも頷ける。
