それでも世界は回っている 2

それでも世界は回っている 2
それでも世界は回っている 2
吉田篤弘
徳間書店
2022年9月29日
6件の記録
  • ユメ
    ユメ
    @yumeticmode
    2025年6月17日
    オリオが求めるインク〈六番目のブルー〉、そしてジャン叔父さんが探す不思議な歌のメロディー、二つの探し物が奇妙な旅路の途中で繋がり始める。幻のインクの秘密が音楽の中に隠されているだなんて、文具も音楽も好きな身として心躍る。さらなる幻のインク〈夜の孔雀の羽根のブルー〉も登場し、その静謐な青の描写にうっとりした。 本書を含め、吉田篤弘さんの作品では、いつも登場人物にとって大切な人の「不在」が印象深く描かれているように思う。亡くなった人、もう会えなくなった人、人生が先へ進めば進むだけ別れは付き物で、自分の中に「不在」が降り積もってゆく。それでも、篤弘さんの紡ぎ出す人物たちは、皆「不在」を嘆くだけでなく、いなくなってしまった人たちとの記憶に背中を押され、受け継いだ意志を大切にして日々を生きている。その姿に私は人間らしさや温かみを感じるのだ。「不在」を力に変えることこそが、何があっても自分の世界を回し続ける術なのかもしれないと、ココノツが語る「神様」の話を読んで思った。
  • もへ
    @mohe22
    2025年4月29日
  • 讃岐マナブ
    讃岐マナブ
    @fls87109
    2025年3月18日
  • きなこ
    @kinako
    2025年3月9日
  • chika
    chika
    @sechi_ko
    2025年2月18日
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