ウィトゲンシュタイン、最初の一歩

ウィトゲンシュタイン、最初の一歩
ウィトゲンシュタイン、最初の一歩
中村昇
亜紀書房
2021年8月21日
1件の記録
  • saeko
    saeko
    @saekyh
    2025年11月17日
    筆者が高校生の頃の自分に向けて書いたとのことで、かなりやさしくひらいて書いてくれているのだけれども、それでも難しい。 哲学者というものはこうも抽象的なことについて延々と考えていてすごい。 でもウィトゲンシュタインというずっと気になっていた哲学者の思想への入門編としてはこの上ないわかりやすさなのではないか?と思う。 ウィトゲンシュタインは、「いまここ」の日常に根差した考え方をする哲学者だったのかなと思う。だから、今ここにないもの、ここにあることを証明できないものは議論の俎上にあがらない。世界は自分から始まり、自分が死ぬときに終わる。世界のどこかになにか見えない真実が隠されているということはなく、見えるものが真実だ。無が存在することを証明できないなら、存在について議論することは無意味。語りえないことについては、沈黙せよ!と、かなり実践的な考え方をしている哲学者なのかなと思った。 デカルトの方法的懐疑について、信じているものがなければ疑うことはできない、と論破しているのはなるほどと思わさせられた。
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