マルテの手記(新潮文庫)

マルテの手記(新潮文庫)
マルテの手記(新潮文庫)
リルケ
大山定一
新潮社
1953年6月12日
1件の記録
  • 米谷隆佑
    米谷隆佑
    @yoneryu_
    2025年3月9日
    あっちに行ったり、こっちに行ったり。 深掘りしたり、早々と切り上げたり。 手記らしく、ただ思い出して書き連ねることもあれば、調べものを記録するように精緻に書くこともあった構造は、このように感想を書くのとは異なる次元の思索をうかがえる作風と思った。 より哲学かと読めば、詩的な愛の言葉を並べてみたり、あるいは観察的な仔細を描くごとに、時々ドキッとするような、現代日本においても見過ごされていたかもしれない日常の映像を想起させる。 この作風は他に見なかった。だから、「見ること」と「死と愛」が別角度から刺激されたように思って、日を改めてもう一度読みたいとか思うようになった。
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