ガセネッタ&シモネッタ (文春文庫)

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麦茶@mugicha2025年11月21日読み終わった通訳時代のエピソードが盛りだくさんで面白かった。閉鎖的なイメージのあるソ連で、同時通訳や外国語学習がどこよりも発展していたことに驚き。 ソ連時代は古典文学を読み漁っていたロシア人が、資本主義の流入で雑誌やゴシップばかり読むようになった…というエピソードが興味深かった。 自由ゆえに頭を使わない方に流れてしまうのは普遍的な現象だなあ…と。 米原さんが卓越した批判精神の持ち主であったことを随所で再確認できた。
