震度0
3件の記録
ひなこ@hnk9272025年11月24日読み終わった再読した@ 喫茶と読書 ひとつぶげ、こんなに胸くそ悪い話だったっけ、という感じ(褒めてます)。高校生くらいの時に読んだような気がするけど、昔より楽しく読めた。大人になったって自分のことをちゃんと制御できるわけじゃないし、つまらないプライドに躍起になっちゃうし、目的はすぐ見失うし、自分のことばっかり考えちゃうもんな。 未曾有の大地震が起きている裏で、本当にどうでも良いことで登場人物たちがマジメに大揺れしてるという構図はわかりやすいし(失踪事件そのものではなく自分たちの保身やプライドや出世で大揺れしてるだけ)、しかも普通に考えて並べることすら馬鹿馬鹿しい二つの「激震」を、この構図に持ちこめるのが横山秀夫の巧みさだなと思う。


橘海月@amaretto3192024年12月8日読み終わった阪神淡路大震災が起きた当日の朝、N県警の警務課長の不破が行方不明となった。地震被害が刻一刻と深刻さを増す中、不破の不在が本部長や他の部長職の面々に影響を及ぼして…。事件や事故より、個々の立場や面子や駆引きの方がよっぽど重要なのだと皮肉げに描かれる話。 それにしても、部下の心配より保身一択の本部長椎野を始め、キャリアしか頭にない冬木に、対立する叩き上げの藤巻、裏の顔が多い倉本に腰巾着の間宮と、よくもまぁ癖のある登場人物ばかり揃えたものだと感心する。唯一まともに見えた堀川に、行方不明の不破ですら、いい人の面ばかりではない絶望感。

