
Shiori
@schwarzkatzes
2026年3月3日
ミライの源氏物語
山崎ナオコーラ
読み終わった
自尊心を守るときに、人との比較はいりません。ただ、自分だけに集中して、自分を尊い存在だと感じて、自分の恋愛や仕事に胸を張ればいいのですから。
(本文より)
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源氏物語といった、古典の受験問題に出てくるような話は、ふーん、そうなのね。という感じの、遠い距離から読むものだと思っていた。
でも、当時の社会制度や慣習はともかく、この子はすごく嫌な思いをしたんじゃないか、と想像することはできる。
そんな読み方をこの本はしている。
無理に当時の人と同じ目線を持とうとせず、現代の目線でこの物語を読んでみると、今では禁じられていることの、その理由がよくわかってくる。
現代では、容姿で人を判断し差別することは、「ルッキズム」と呼ばれ批判されている。
私も幼少期に親戚から、「あなたは父親似で(不細工で)かわいそう」等々言われてから、容姿に対するコンプレックスが強く残っている。
でも改めて考えると、そんな親戚こそ醜い。まだ幼い相手に、暴力的な言葉で長引く傷をつけるなど、アホか!と思える。
今も昔も、変わらないものに絶望する。
でも、変わったものを見て感激したりもする。
古典の世界の、新しい楽しみ方を教えてもらえる一冊でした。