
草大福
@yadokari15
2026年3月2日
ありか
瀬尾まいこ
読み終わった
あたたかい物語なのに、胸の苦しさはここ最近読んだ本で1番だったかもしれない。
主人公の置かれた立場が自分に近いと感じたから。そして、主人公や颯斗がひかりに注いでいるほどの愛情を、自分が子どもにそそげているとは思えなかったから。美空の母親の言い分がリアルに感じられたから。
美空の母親ほど子ども嫌いではないけれど、美空や颯斗や林田さんほど人に愛情はそそげない。宮崎さんや三池さんほど気遣いのできる人にはなれない。自分のできてなさ、能力のなさ、愛情のなさをスッと見せられた気がして(しかもそれって多分私の気のせいで)謎に落ち込んでいる。ラストはほっとする終わりでよかったけれども、何か私の中に辛い気持ちが残っている。
あと自分が子どもの頃の事を思い出したりもした。虐げられたとは思わないけど、好きな筆箱を買ってもらえずシンプルなものにされたことは今でも悲しい思い出として残っている。親は良かれと思ったんだろうけど、もっとギミックがガシャガシャついたやつが欲しかったんじゃ!でも私も子どものランドセルは黒と紫のやつじゃなくて、水色のやつじゃなくて、シンプルなのにしてしまった。この子もずっと気にするんだろうか。
余談。私の好きな「叔父さんもの」なんだけど、なんだかあまり心躍らない。叔父さんには飄々としていてほしいからかな。それは私の勝手な欲望で、本当はおじさんにだって色々あるんだけど。
5年後の続編とかあったらちょっと見たいかも。


