
氷うさぎ
@yomiyomi
2026年3月3日
人間の条件
ハンナ・アレント,
牧野雅彦
読んでる
生命の必然性から逃れようとする古代ギリシャ市民の試みは、この本の表紙にあるロケットになぞらえることができよう。
市民はこのロケットに搭乗する宇宙飛行士で、燃料は奴隷の人生である。奴隷の人生を燃焼することで市民は人間の条件から飛翔することができる。
ロケットがたった数人の人間を地球から飛翔させるために膨大な燃料を必要とすることを想起しよう。人間の条件からの飛翔は相当の無理を必要とする。
近代では燃料は人間ではなく人間の労働の剰余で、飛翔するのも人間ではなく資本ということになる。
