ロトひろろ "センス・オブ・ワンダー" 2026年3月3日

センス・オブ・ワンダー
センス・オブ・ワンダー
レイチェル・カーソン,
上遠恵子
センスオブワンダーと愛のお話 前半はレイチェル・カーソンが姪の息子であるロジャーくんと自然を全身で体験するエッセイだ。後半はそれを踏まえて4人の先生が「私のセンスオブワンダー」を語っている。センスオブワンダーとは、神秘さや不思議さに目を見張る感性のことだ。 前半では、ロジャーくんと母親代わりのカーソンが森や海を探検し、そこで小さな発見を繰り返して感動をともにする。自然への愛、ロジャーへの愛、自分の人生への愛というか喜びのようなものが綴られているように思える。 前半で面白い部分は終わりかと思いきや、後半もずっと面白い。福岡伸一の語るセンスオブワンダーは筆力があって特に好きだった。もちろん他の3人も引き込まれる文章だった。後半のパートが添え物になっていない。 僕のセンスオブワンダーの経験に大したものはない(僕は生物が大の苦手だ)が、5歳くらいの時に父親と潮干狩りに行ったことをふと思い出した。どこかの干潟で適当に素手でちょっと砂を掻けばアサリが獲れたのには痺れた。時間が経つと潮が満ちてきて、それが「月が海水を引っ張っているからだ」と聞いた時、目の前の水平線からズームアウトして小さな地球と月の関係を想像して圧倒された。持って帰ったアサリの中に小さなカニがいて、そんなところを棲家にする生き物がいるのかと驚いた。 思い返せば、両親は無い袖を振って僕に時間やお金をつかってくれた。大学院も終わり春から一人で暮らす僕は、そんなことを思い返したりした。
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